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ランドセルよ、行ってらっしゃい



息子のランドセルが
勿体無くて捨てられない
想い出のあるオーダーメイドだから


『リメイクで
 お財布とか作ってもらおうか?』
 そう息子に聞いたら


『それは要らないから
 誰かに
 使ってもらった方がうれしい』と


ずっと仕舞っておいたけど
そろそろやりますかと
寄付のページから申請をしてきた


サイトで登録して荷物を送ったら
国内外の必要な方に届けてくれるみたい
次はどんな子に使ってもらえるのかな?


ランドセルの中と段ボールの隙間には
梱包材がわりに古着もぎっちり詰めた


梱包中に
『この気持ち前にもあったな』と


20代のある時期していた
『プラン・インターナショナル』

毎月寄付をして、海外の子を支援する


私の担当の子は
アフリカの小学生の男の子
年に一回写真が送られてくる


スッと伸びた足に
神妙な顔をしている
青いチェックのシャツのボタンは
掛け違えていて、可愛かった


支援しながらも
『偽善者みたいかなぁ?』
『自己満足かなぁ?』


なんて当時は思っていたのだけど
偽善者みたいと思う人は思えば良いし
自己満足でもそうじゃなくてもいい


支援したいとか
寄付したいって言う気持ちは
まっすぐだから


ただ捨てるより
お金はかかるけど
必要な人に届いて
喜んでもらえたほうが


今のわたしには
スッキリするし気分がいい


次はどんな子が使ってくれるのかな?
ランドセルが旅をする


その旅は、
わたしも息子も受け取った子も
みーんなうれしいね


しあわせの循環だ

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