私のアイデンティティはゴミ拾い

私の強みって何?私の特技は何?趣味は何?
私を表すキーワードは何?

あー、無理だ無理だ
これっというものがない。全て中途半端。
強いて言えば、ゴミ拾いなのか??
確かに大学生活1番頑張ったことがゴミ拾いだ。え?頑張ったことがゴミ拾いって何?笑
はたから見たら、意味わからんすぎよなぁ。

私はそもそもゴミ拾いなんて好きじゃない。
てか、私は綺麗好きでもなんでもない。
むしろ、部屋は汚いし、片付けが苦手。
物多い、捨てれない。
なんでゴミ拾いを始めたの??
ゴミ拾いなんて1ミリもしたくなかった。
だけど、実習の配属で1番やりたくないゴミ拾い活動が私の配属になった。
そこからそのゴミ拾いの組織が好きになり、リーダーになり、継続し今に至る。

だから、ゴミ拾いは私にとってただのコミュニティ創りのツールだったわけで、環境問題にめちゃ感心があるわけでもなく、SDGsをめちゃ勉強しているわけでもない。普通の一般の人よりは少し知っている程度。

まぁ、ゴミ拾い活動の頻度が高すぎて、私は週2以上ゴミ拾いをし、ほぼ休むことなくそのゴミ拾い活動の組織のことを考え、ゴミ拾いのためだけに北九州市内のあちこちを回っていた。そりゃあ、変なやつだわ。
私の所属するグリーンバード北九州チームは年間活動回数が150回ほどあり、年間参加者数がのべ3000人ほどいる。この組織の中心におり、ちょっと前までリーダーをしていたため、めちゃくちゃゴミ拾いのスペシャリストみたいになってしまった。

ゴミ拾いをしていて批判されたことは沢山ある。嫌な思いをしたことは沢山ある。
就活のためだろ、ただの偽善者だ、活動の時しかゴミ拾いしないくせに、何が楽しいの?

それらの意見に対して初めは腹を立てていたが、今では何も思わなくなった。自分の思いは自分にしかわからないし、ゴミ拾いなんてしたことない人からしたら私の気持ちなんてわかるわけないと思ったから。
世の中、本当に十人十色。
考えの押しつけはしない、だが私の考えを全否定することだけはやめて欲しい、切実に。

さてさて、なんでこんなことを書こうと思ったのか
それは全国の様々な人が集まってでの合宿で、自分の役割について考えさせらたからだ。
その合宿に参加するみんなが凄すぎて凄すぎて、私は自信を大いに無くしてしまったのだ。笑
たった今、すんごいスランプ期。

私はその合宿で、目立たない存在だった、何かしたわけでもなく、覚えて貰えるようなことや機会もなかった。
みんなはチャレンジしてそういう機会を作り出していたり、ポテンシャルがあったりしたが、私はただの凡人に過ぎなかった。
私のことを覚えてくれている人が何人いるのだろうか、おそらく、そんなヤツいたっけ?あーいたかも、ぐらいだ。

そんな中、私の唯一のアイデンティティがゴミ拾いだったのだ。
その合宿の主から、最終日の掃除のリーダーを頼まれた。実はめちゃくちゃ嬉しかった。その合宿での唯一の自分の役割を貰った気がしたからだ。主は私のこともみんなの前で紹介してくれた。ありがたい、ありがたい。
きっと、気遣ってくれたのだろう。

合宿のプログラムの1つの、自分の特技やみんなに伝えたいことを披露する場で、ほとんどの人がそれに出演していたが、私は勇気が出ず出演していなかった。見る時も別に一番前でも無く、真ん中より後ろ側。でも、本当は勇気と自信さえあれば出演したかった。ずっとやってきた書道をしたかった。飛び入りでしようかめちゃくちゃ考えた。友達に相談した、そしたら応援してくれた。だが、書道はある程度の道具がないと披露できない。道具が即席で準備が出来なかった。私は諦めた。友達は主に、私が出演したがっていることを伝えてくれていた。だが、時間の都合もあるので、答えは飛び入りは今回なしでまた今度。私のその思いを思った主が、私に役割を持たせるべく、最終日の掃除の責任者を任せたのかなと思った。私のためにわざわざ考えて、1つの責任をくれたのだろう、、、

だから、私は全力でした。みんなが喋ったり遊んだりしている横で掃除、片付けをした。
私のアイデンティティはゴミ拾いだから。

でも、ゴミ拾いがアイデンティティである私はみんなに届いたのだろうか?
まず、ゴミ拾いがアイデンティティなんてめちゃくちゃダサいが。

答えはNoだった。
合宿後に、何人かが現地近くに残っていた。
残っていたメンバーがゴミ拾いをしたことを合宿で指導してくださった方のおかげ!とコメント付きでSNSに上げたのだ。

あ、私じゃなかった。
確かにその指導してくださった人は素敵な方で、ゴミ拾いをしろとは言わなかったが、この地球を愛すこと、人を愛すことの大切さを教えてくれた。

だが、私唯一のアイデンティティであるゴミ拾いはみんなには届いていない。
嬉しいけど、私じゃない。
あーーーーーーーーーーーーーーーー

悲しくなった。情けなくなった。

無理だ、無理だ。
私のアイデンティティはどこにも無い。
強みなんてない。
弱みだらけの人間だ。
凄くない、凡人でもない、ダメダメな人間だ。
そこまで考えてしまった。

私は人に覚えて貰えるような人になりたかった。
今回は真逆、全然覚えられていない。
私の存在価値は何?
私が合宿で果たすべき役割はなんだったの?
私のアイデンティティは何?

大学3年間、何よりも優先してきた。
だけど、それは間違っていたのかもしれない。
好きでもないゴミ拾いなんかに情熱かける暇あったら、もっとやりたいことに情熱をかけるべきだったのかもしれない。
たかがゴミ拾いに、色々なものを犠牲にし、情熱をかけすぎたのかもしれない。
後輩たちと私のモチベーションに差が生まれるばかり。私と同じ情熱で活動してくれるメンバーなんていない。伝えても伝わっていない。その組織をより良くしようと頑張ってきたが、それは私だけだった。みんなそこまで本気でとらえてない。
もう、あまり意見言うのもやめよう。
前までは私が注いできた情熱が消えていくのが怖くて、組織のレベルが下がるのが怖くて面倒見まくっていたけどもう辞めた。
どうなったていい、好きにしてください。

私はクズやなぁ、ダメなやつやなぁ、
ひとつも純粋じゃないし、他人の目ばかり気にする。
やりたいことがあって、それに突き進んでいる人を見ると羨ましくなる。
なんで私はそうなれなかったのだろうかと考え込む。

こんなクソな私でも、凄い!と褒めてくれる人がいる。味方でいてくれる人がいる。
そんな人たちを大切にしようと思います。

私の小さな夢は、私のアイデンティティがゴミ拾いじゃなくなること。
アイデンティティがずっとゴミ拾いだったとしても、ゴミ拾いと言えば梨乃がめちゃくちゃしてたなぁ変なやつやなぁと忘れられないことです。

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