noteコンテスト「なぜ、私は書くのか」に寄せて
先日、藤原華さん主宰のnoteコンテスト「なぜ、私は書くのか」の結果が発表された。
ここまで長い道のりだったように思う。
藤原さん、マネージャーのジャスミンさん、そして応募された全てのnoterの皆さま、本当にお疲れさまでした。
そして、受賞された皆さま、おめでとうございます!
微力ながら100円サポートさせていただいた身として、本コンテストを通して感じたことを書いておきたいと思う。
まず、このコンテストは「なぜ、書くのか」を振り返るとても良い機会となった。
私は応募こそしていないけれど、応募された皆さまの「なぜ、書くのか」を拝読するのは楽しかったし、刺激を受けた。
色んな書く理由があって、似た考えを持つ人はいても「まったく同じ考え」はなくて。それがまた興味深かった。
その一方で「書きたいから」という気持ちはみんな同じなんだということも感じることができた。
自分のことを発信できるツールはたくさんあるけれど、「書きたいから」という理由で始めるものは意外に少ないのかもしれない。
たとえばX(旧Twitter)だったら、私の場合は「書きたい」というより「吐き出したい」の方が近いし、Instagramだったら「書きたい」よりも「見せたい」。
各種SNSではなくnoteを選んで書いている人というのは、やっぱり「書きたい」のだろう。
そして、「書きたい」と思っている人が「書きたいこと」を書いているのだから、当然それは面白い。
自分が興味のなかった分野のことであっても、つい引き込まれてしまう。
自分で書いていても思うが、やっぱり興味のないことや嫌いなことを書くよりも、好きなことや心から伝えたいことを書いている時の方が楽しいし、仕上がりも段違いだ。
書きたいことを、書きたいように書くって、簡単そうですごく難しい。
書きたいことを書きたいように書くだけでは、自分の伝えたかった想いがきちんと伝わらないことは往々にしてある。
今回のコンテストでも、それは起こった。
私は取扱説明書とか応募要項みたいなものは隅から隅まで読む派なのだけれど、これは私の職業病みたいなもので、そうじゃない人が大多数だということは理解している。私はそういう、読まれない資料をたくさん作ってきたから。
今回のコンテストでは、開催概要の記事とは別に参考作品という形でコンテスト(中間審査)の審査基準が明確に示されていた。
私はこのコンテストの参考作品を、普通の応募要項なんかよりよっぽど面白く読み切ることができたけれど、同時に「これを読み切り、理解して、応募する人は一体何人いるのだろう」とも思った。
私が仕事で作っていた資料は読まれないことを前提に作っていたので、本当に大事なことをいかに強調するかだとか、必ず読むように仕向ける工夫とか、そういう方向にエネルギーを注いだ。
でも、主宰の藤原さんはきっと応募しようと思っている全ての人を信頼して、あれほどの大ボリュームで書き切ったのだと思う。
(あくまで私の憶測だけれど)
「途中で離脱しても良い」とも書かれていた藤原さんだが、コンテストに応募するからには、みんな最後まで読み切るはずだという気持ちが心の片隅にあったと思うし、読んでもらえるだけの文章を書いたという自負もあったんじゃなかろうか。
実際私は、読んで引き込まれて100円サポートするに至ったし、noteをやっている人ならこのくらいは読むのかな、とも思ったし。
蓋を開けると、開催のアナウンスをきちんと読んでなさそうだなという記事も散見されたし、参考作品の中で触れられていた「クリックしないこともある」ということについてとか、その他もろもろ中間発表後に議論が巻き起こったりもした。
私としては、そうだろうなぁという気持ち3割、そうなっちゃったかぁ……という気持ち7割。
こればっかりは致し方ないなと思った。
残念な気持ちも正直あるけど、それでも素晴らしい作品が集ったのは事実。
各々がそれぞれのきっかけで書き始め、今なお書いている。その理由からは、たくさんの情熱が感じられた。
私はその情熱の一端に触れることができてとても嬉しい。
そして、そんな情熱に触れたら私も書きたくなる。
これだから書くことはやめられないんだよな~。
世の中には私が読んだことのない文章が読み切れないほど溢れている。
読めば読むほど書きたくなる。
コンテストの応募作品を読みながら、私も「なぜ、書くのか」自分なりの考えをまとめてみたりもした。
それは、世の中にはたくさんの素晴らしい文章があるから。
私もそんな文章を書いてみたいから。
まだまだそこに至っていないと思うから、私はもっともっと書きたい。
そんなことを、コンテストを通じて思うなどした。
色々あったけれど、私はこのコンテストを(極々微力ながら)サポートできてよかったと思う。
素敵な作品にたくさん出会わせてくれてありがとうございました。とても楽しい夏でした。
心からの感謝の気持ちは、もっともっと書くことで返していきたい。
今は自己満足でしかないけれど、いつか、気持ちが伝わる何かが書けるといいな。
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