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【体験記6】喜連川社会復帰促進センターへ移送@入所〜考査編

5月16日午後

東京拘置所から、
バスで2時間ほど走ってから、
矢板インターを降りて、
しばらくすると団地のような所が見えてくる。

それは職員用の住宅で、
そこからものものしい雰囲気の門をくぐった記憶がある。

「ようこそ喜連川社会復帰促進センターへ」
誰が言ったわけでもないが。

この瞬間から3年半の間、
自分はここに留まさせられることとなる。


そして、
やっと到着と思った瞬間。
「コラー! さっさと動け」
と物々しい雰囲気に。

ちょっと、
映画「ショーシャンクの空に」の主人公。
アンディ=デュフレーンが刑務所に入っていくシーンを思い出した。

あんなに盛大では無いのだけど...


バスから出てすぐに、
新入取調室に。

ここで、
収容される人間の荷物や、
領置金と私服などを整理していく。

あとは、
身体中検査したりと一連の儀式。

ちなみにこの部屋は、
釈放される時にも使用される。
新入取調室に始まり新入取調室で終わる。
なんとも深い部屋だったりする。

あとは昼食を食べて、
1区の単独室へ。

この日から次の週の水曜日まで、
「考査」という扱いになる。

この1週間で、
健康診断や、
どういう人間かも面接、
知能テスト等が行われる。

単独室に行ったあと、
すぐにブリーフィング。

食器の下げ方、
洗濯物の扱い、
1週間の作業の教育等が行われる。

その日の夜のこととかはあまり覚えていないが。
最初の1週間はものすごく長く感じた覚えがある。

この時の自分は、
東京拘置所のゆるゆるな雰囲気に慣れていたので。
空いてる時間に腕立てをして、
大目玉を食らったり。

あまりいい態度ではなかったように見られ、
すごーく集中攻撃をされたりと。

行動訓練の時にも、
まぁネチネチと言われた。

だって、
しょうがないじゃないか。

勝手がよくわからないのだから。

ここから1ヶ月の間、
刑務所生活で一番キツい期間が始まる。

そんなワケで。
刑務所に入所する時のコツ。

・目立つな
・感情を顔に出すな
・元気に反応しろ

こうしていれば、
そんなに注意はされなくなる...と思う。

次回は、
一緒に移送してきた人はどんな感じだったのかでも、
書いてみようかと思う。

ではまた。

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