性差と性差別

 「女はコンテンツを腐らせる」と言った言葉を見かけた。こんな言葉、自称フェミニストが聞いたら顔を真っ赤にして騒ぎ立てるだろうだろう。他にも、「女性がたくさん入っている会議は時間かかる」と言って問題になった森会長の件も同じような性差別に見える。
 だが、私は一概にこれを性差別とは言い切れないと思う。

 確かに、人間には個人差があり、性別を用いた決めつけは物事の本質を見失わせる。しかし、人間は動物であり、生まれ持った肉体は本能を果たす為に性別によって作りが異なる。勿論それは脳みそも、脊髄も、ホルモン分泌器官も異なる。それは男女によって思考に差があることを意味する。ならば、例えば、独創性よりもキャラクターの魅力を優先するとか、話が長いとか、そういった『傾向』が存在している可能性も存在すると言えるだろう。

 公然の場での先ほどの様な発言は危うい。だが、これらの言葉には大概経験則による智慧が紛れている。男女は平等で、片方の性別の事を何か決めつけて発言するのは良くない、と言ったお題目は同時に、私達が肉体に縛られた不完全な存在であり、性差がある事を無視している。
 私は、こういった一般に「性差別的だ」と言われる言葉の中には、そういった殺された「事実」があり、それを理想で無視し続ける事はいつか重大な問題を引き起こす原因になるのではないかと警告する。

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