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one day photo_37_迷走写真館とWS

3月は大量の書籍を購入してしまい資金繰りが苦しいRedsugarです。X100VIの予約合戦ですがどうやらダメだったらしく、用意していたお金が浮くからそれで夏山楽しく過ごそうと思っているのですが、毎週購入している日本酒や書籍でジリジリと資金が削られて行っているような気がしてなりません。

さて、今回は積み本とWSいってきた話です。
 ・岸:清水裕貴
 ・オプタテシケ:中西敏貴
 ・toshio shibata japan:柴田敏雄
 ・津波の木:畠山直哉
 ・A RED HAT:高橋健太郎
 ・巡礼:高崎紗弥香
 ・沈黙の海へ:高崎紗弥香
 ・IMA 40
 ・写真 Vol.3.4.5
 ・プロヴォーク50年目の日記
 ・迷走写真館

写真集は大体目を通してみたのですが、一番ぐっと来たのはA RED HATかなと思いました。こういう個人から時代や思想といった大きな事象へ視界が開けていくようなそういう作品性って何度も見直して発見があって素晴らしいと思います。かつ地元というか音更が写ってるというか、北海道の生活を客観的に撮影するとこんなにも独特な場所だったのかと思い知らされた。
来訪者の視点で撮るって無意識的に発生していることなんだろうけど、そこに住んでいた人間では撮れない視点だとも思えた。

次に柴田敏雄さんのまとめ写真集みたいなやつが米国で出まして、それがアマゾンで購入できたので買ってみたんだけどこれがめっちゃよかった。柴田敏雄さんの過去の写真集って全然売ってなくて、けどこの図録はモノクロ時代からカラーにかけて網羅的に代表的なものが載ってます。
アーティゾンの図録と合わせて本棚に収蔵させていただきました。
津波の木はもはやいうことなし、これも木々を撮るという行為から震災のいろんなことへ見る側の思いが駆け巡るような写真集なんですが……、これはいろいろ考えさせられることのサイズが本当に大きいし、現在進行形の話だから言葉になんないなぁと、いろいろ頭を駆け巡りました。
でもこれは一冊、一冊持っておいて損はない本だと思います。

清水さんの岸ですが、これ僕には難しくて10回くらい読み直したらだんだん物語と写真のリンクするような感じや、なんか言語化できない言葉と写真の説明じゃないリンクのアハ体験が発生した。言葉と写真の関係性の話を各所で聞いたが、体験するとこういうこと?みたいなことが起こったんだけど……言葉に全然できないわ。

オプタテシケは風景写真をやっている方なら大体中西さんは知っているかなーと思うのですが、中西さんってちゃんとアート方面のこと考えてこれ作ってきたんだなーと。SNSでも参考にしている方が多いと思いますが、今回の中西さんのオホーツク文化圏の調査の展示の奴はニュートポグラフィーというかシュトゥルートや北島敬三がすごい頭の中によぎったし、オプタテシケはアダムスを今考えなおしてる雰囲気もあり、コンテクストを感じました。
巻末の分はわっかるぅーっていうことが書かれていて、日本で人の手が入ってない自然や山って本当に少ない。人の世界じゃない場所って山奥の森林限界か、入植後整備の北海道くらいっていうのは確かに思う。

高崎さんのはちょっと僕にはわからない部分も多かった。常設展で巨大なサイズで見ないとダメかも……。御嶽山の五ノ池小屋で12年くらい働きながら山で写真を撮られている作家さん。前から名前は知っていたが本が出ているとは知らなかった。他の写真集ほどわかりやすいコンテクストがあるような感じもなく、キーワードと空気を嗅ぎ取るようなものなんだろうか?と思って見ていたが、まだわからないのでもうちょっと読まないとなーと思う。
ただ、観音開きで1枚は全然写真見れないからやめてーっていう感じの造本なのよね……。

迷走写真館は大竹さんがやってた連載をかいつまんで書籍化したものなんですけど、写真の画だけを見て読み取るっていう「モノとしての写真」にフォーカスしたような観点が面白い。
僕らは絵解きやコンテクストを見て写真を紐解いたりするけど、そういうのじゃなくて枠の中のイメージだけを改めてみてみましょうという行為がなんだか枠側の話をしてるみたいでおもろいなぁと。
この本を読んだ後に大竹さんのWSがTLに流れてきたので思わず参加してみたんだけど、これが面白かった。
リアルな場所で13人位で写真を見ながら写っているものに関して話すのですが、撮影者の意図とは全然違う話が盛り上がっちゃう。
話しながらアレックソスのファウンドフォトとかこういうこと!??みたいな気持ちになっていた。
ちなみに会場となった写真集食堂めぐたまさんですが、飯沢耕太郎さんの蔵書が6000冊くらいあるみたいで、壁際にあるわあるわ名著が……。
高梨豊の都市へとか数十万の価値があるような本が置かれていたり、欲しいなぁと思って探しているけど高くて買えない本がたくさん置いてありました。ここすごい楽しい場所だし会社からも近いので通おうと思う。
そして、その運営の方がなんか見たことある……と思ったら去年COCOフォトサロンさんで展示を見た方だった。偶然ってあるんやなぁ……。

雑誌系とプロヴォーク50年目の日記は分量が多すぎて全然読めてないので、引き続き4月に読もうかなーと。中平さんの展示7日までだからそれまでに四で見に行かないとやばいと思いつつも年度末が迫る3月末でした。
以下日々の撮影と現像。


ニペソツ山と蓼科山の記事を書きながら四阿山の現像をしている。22年を早く終わらせて23年の記事に行きたい。



ミツバ岳でミツマタしてきた、山頂はまだ早かったが久々に風呂飯付きのパーフェクト登山を楽しみましたわー。



X100VI当るんだろうか。当たらなくてもX-T5に27㎜つければ軽いし40㎜つかていい感じだから良いんだけど……、気軽に持ち歩ける単焦点コンデジが欲しいなとは思う。GRとか悪魔の値段になっててウケますね。

登山ブログを書いたり、山で写真を撮っています、登山写真で気が付いた技術をひたすらつぶやきます。