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富士フイルムX-T5のファインダー剥離三度目の記録:修理完了

X-T5を購入してから今回で3度目となる「ファインダーの被膜がはがれる」という症状に関して、さすがにこれ仕様的な不具合では?と思えるのでnoteで記録を書いておくことにした。
同じ症状で悩んでいる人、X-T5や同世代のGFX使ってる人は参考にどうぞ。

6月4日:返却に関しての追記を記事下部に挿入しました

剥離の発生について ファインダーの表面の被膜のようなものがバキバキに割れたり、はがれてしまったがゆえに覗き込むとなんかぼやけてファインダー使い物にならなくない?っていうのがこの症状である。 僕は今回で通算3回目の発生となる、1回目と3回目は湿度が高い状況で発生している、再現性がありそうに思え材質の不具合を疑っている。 経験上、湿度の高い環境や寒暖差がある中で使うのはリスクが高いと思われ、登山では無理だなと思って冬以外は家族行事で使っていたのだが、むしろ家族行事で首からぶら下げてるときに発生して困っている。 この症状が発生したのは3回ともファインダーが少し曇ったり水滴がついたとき。メガネのレンズに息を吹きかけたときのような曇った感じで剥離が発生している。  ・1回目:7月の鴨シーの帰りで気が付く、多湿かつ雨だったので水滴?  ・2回目:10月、具体的な原因は不明だが夕方散歩で帰ってきたら発生していたような?(グーグルフォームの記載が残ってないので湿度や水の関係性が思い出せない)  ・3回目:今回、身体から出る蒸気の影響か、曇ってしまったと思ったらバキバキに。暑い日に汗もかけないんですか私は。

3回目、気が付いた時点でスマホで記録。家に帰ったらなんかひび割れが広がっている
帰宅後に再度見てみたらこんな感じ、ひび以外にも見てみると渦を巻いているような表面の模様。コーティングが収縮してるように思える。

■これまでの修理はどうなったっけ?
結論から言うと1回目と2回目は無料だった、1回目は有料修理の対象ということで約5万円ほどの修理見積を最初に頂いていた。というのも不良ではなく外的要因と判断されたからだ。購入後3か月ほどで特にエクストリームな状況での発生でもないので再度説明をしたところ無償での修理となった。
2回目に関しては1回目と同一箇所、かつ半年以内ということで修理保証の説明書に記載に沿って処理されていた、2回目も5万円の見積もりが来た覚えがあったが調べたら無償だった。
今回はちょうど半年を数日すぎてしまっている……ので、5万円になるのかもしれない。

■その他の情報
リプライで他国でも同じ症状があるとの情報をもらった

https://www.reddit.com/r/fujifilm/comments/17raug7/xt5_viewfinder_coating/?rdt=37020
書き込みを翻訳してみたが、無償で修理してもらった方がいますね。
眼鏡してる人以外には影響がありませんという書き込みもある、いや……俺めっちゃ眼鏡なんですーっていう。
ちなみにこのスレッドの主はマイクロファイバークロスで掃除しようとしたらこうなったらしい、マイクロファイバークロスってことは眼鏡拭きみたいなものだよね?それで拭ったらこうなるって考えると結構怖い。
普段はブロアー使うとしてだ、水滴系の汚れついたらそれはもうどうすれば?拭くのがリスクになるってーと……どうすればいいのだ。

5月20日追記:Xの引用で国内の方でもX-T5とX-H2で同症状の報告があった、noteのコメントでも来ているので僕だけではないようだ。僕の初回報告は23年の7月、同素材を利用したX-H2で24年1月にサポートに連絡した方は「初めての症例」と言われたそうだ……へー、初めてなんだ。

修理依頼をとりあえず出す
本日は日曜日ということだが、ネットから修理依頼を行った。
月曜日以降に対応が来ると思うが何かあったら記録しておきたい。

・5月20日追記:ネット窓口と並行して、2回目の修理送付時のメールからもアクセスしておいたところ朝一で返答があり。着払いにて修理サービスセンターへ送ってほしいとのことで送付を行った。素早い対応ありがとうございます。
・5月23日追記:修理に関しての連絡が来た。今回からメールではなくスマホのショートメールにグーグルフォームで作ったような選択肢と定型文が送られてきた。リンクを選択すると修理する/しないを選択させられるページに転送される。
フジからの内容は下記のようなものだった。
・前回と同じ個所のファインダー被膜剥離を確認した、こちらを無償修理とさせてほしい。
・原因などの詳細については調査を行うが、時間を要することが見込まれるため、当該部修理の上で一旦返却とさせていただきたい。
・本件に限らず品のブラッシュアップに努てゆく、今回交換する部品にて良化するか様子を見ていただきたい。

無償修理という形に落ち着いたため修理対応を現在は進めていただいている。今後も同様の症状が出ないかが不安だが、同等部品となればいつかは出るんだろうな……。

・6月4日追記:X-T5が帰ってきた、朝9時にいきなり佐川急便がやってきたので何事かと、前は発送連絡してくれたんだけどな。
返却されたX-T5を確認したところ問題なし。検品書にはファインダー部材のコーティング破損を確認し同様部材に交換したとの文言、部材に関しては専門部署にて調べているとの旨が記載されていた。
僕は延長保証をつけていなかったので、保証期間は1年で終わってしまっている。だが修理検品書にはどこのメーカーも同じだと思うが、同一箇所修理は半年以内であればまた無償修理しますとの文言があるので、またファインダーがはがれるなら半年以内で……と思ってしまう。
実際今回は半年を少し超えていた状況だが無償修理だったのがありがたいが、正直もう発生しないでいただけるとありがたい。
とりあえずX-T5は帰ってきたので、しばらくはまた家族を撮影したり散歩に行くのにつかわせていただこうと思う。

■お気持ち
サポートから発送の電話が来た時に、ついでに該当箇所の部材を確認したらT5世代からファインダーの最前面のパーツが強化プラスチックレンズになっているらしい。前に使っていたX-T4は他社と同じくガラスで、こういう現象は発生しなかった。

個人的な感想だが、コロナや円安の影響で調達に問題があったのだとは思うが、各パーツのビルドクオリティもT4から下がっている。中身が良いのに残念なのだ、この剥離さえなければ本当に良い機種なのだ。
コロナで部材確保の問題が起こったときに、いろいろコストダウンしつつ供給確保に尽力したから仕方ないかと思っていたが、ファインダーは変えちゃダメな部品だったんじゃないかと。
ヨドバシでGFX50SIIの同部分も確認したが、同じパーツを使っている感じだったので、GFXユーザーも注意したほうがいいかもしれない。

後発のX100VI、これから発売されるX-T50ではファインダー最前面の部材がガラスに改善されていればよいなとおもう。
だが、量産効果によるコストカットが優先され同じ素材の場合はこのリスクを背負っているので、その場合はちょっと遠慮するかなっていう気持ちが大きい。どちらも実物を見たことがないのでわからないけど。
個人的感想でしかないが、T5の世代から筐体品質と値段にはかなり乖離が出てきていると感じている。Z7II以外で僕がやりたいことが出来る唯一の機種だから正直頑張ってほしい。

登山ブログを書いたり、山で写真を撮っています、登山写真で気が付いた技術をひたすらつぶやきます。