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どこでもキャンパスライフ~。

今回は「オンライン」について。

先日新聞で母校である大学の「前期日程の授業をオンラインで実施することを決定」というニュースを見かけた。せっかく合格したのに学校が始まらない、という異常事態に陥っている学生さんにとってはありがたい話。ただ、ふと思ったのは、「新入生は引っ越しするのか」ということ。僕の場合、隣県ではあったけど引っ越して大学の近くに一人暮らしをさせてもらったし、地方大学とはいえ、全国各地から学生が入学してくるわけで、みんなが大学の近くのアパートだったり寮だったりに引っ越して、そこで暮らしていた。ただ、この状況ではどうだろうか。登校どころか外出自体にも制限が掛かる中、オンラインで授業が受けられる。そうなると、わざわざ地元から大学のあるところまで引っ越す必要はあるだろうか?と思った。どうせいつかは通うからと、引っ越していてもいいような気もするけど、タイミング的には引っ越しすらも自粛感が否めない中で、該当する人たちはどういう選択肢を取っているのかがふと気になった。

オンライン授業なら、自宅で勉強したかった授業を受けることが出来る。もしかしたら、通常の時より効率的に学ぶことができたり、それに加えて引っ越しや通学のコストが大幅に削減されて、ある意味ではメリットづくめなのかもしれない。ただ、そこはやはり「いやいや大学ってそういうことじゃないよね?」と思ってしまう人も、少なからずいると思う。僕もその一人。授業なんか…とまでは言わないけども、勉強以外の要素が大学時代にはたくさんあって、同期とか先輩後輩とかサークルとかバイトとか、むしろそっちの方が醍醐味だったりすることが、往々にしてあるし、実際そうだった。

もし、当時の僕がオンライン授業を自宅で受けていたら、多分ギターを弾いていなかっただろう。その可能性は十分にある。休み時間に声をかけてくれた友人の誘いでサークルに入り、そしてギターを弾き始めることができた。それに、遠方の地元から遥々、縁もゆかりもない東北地方のその大学に、紆余曲折を経て入学してしまったうちの奥さんからは「出会ってなかったかもね…」とのお言葉もいただいた。それも恐らくはその通りで、あの当時にこの状況になって引っ越さずに地元で暮らしていたら、学年も学科も違っていたお互いの存在も知らずに、今もそれぞれの人生を生きていたのかもしれない…。

と、そんな、もしかしたら捻じ曲げられてしまったかもしれない人生に、僕が怯えていようがいまいが、今年の新入生には何の関係もない。今をどうにか乗り越えていかなきゃいけないのはお互い様だし、オンラインなんちゃらや、リモートなんちゃらなどの、もはや僕の知るところではない領域で、すでに新しい世界が開けているのだろうなとも思う。講義の代返を依頼し合ったり、ノートや過去問のコピーを見せ合ったり…みたいなことは、うってつけのツールや機能がちゃんとあって、とっくに日常茶飯事になり、さらには、好きな子の隣の席に偶然を装って座るとか、講義サボってサークル部屋でギターを弾きまくるとか、オンラインでは不可能では?みたいなことも、もしかしたらバーチャル的な新しい技術とかで、より密接なコミュニケーションを取り合ったりしているのかもしれない。それはもはやドラえもんの世界…?こういうきっかけで技術が飛躍的に進歩して、あの22世紀に近づいていったのだとしたら、新しい形でのキャンパスライフをどんどん充実させていってほしいと思う。引っ越さなくても僕と奥さんが出会えたかもしれないくらいに。

たとえば、まぁ「タイムマシン」は贅沢すぎるとしても、やはり「どこでもドア」の早期開発を強く要望したい。「もしもボックス」はパラレルワールドになっちゃってごちゃごちゃしそうだし、「タケコプター」は実際は怖そうなので使いたくないけど、もはや「とりよせバッグ」や「グルメテーブルかけ」は、違うかたちではあれど、それに近いものが出来つつあるような気もするなぁ。「ほんやくコンニャク」「暗記パン」もそう。こうなればもう、100年先の未来まで、このピンチをチャンスにしてショートカットできたりしないだろうか…(いやちょっとくらい遠回りしたとしても別にいいんだけど)安易な妄想ですが、関係機関の方々や未来の研究開発担当になり得る新入生の皆さんのご活躍を期待しております!ちなみに僕が子供の頃から一番好きなひみつどうぐは「畑のレストラン」です(映画「のび太の日本誕生」に出てくる大根みたいなやつ)。あれに負けじと、農家は引き続き、美味しい農産物生産に勤しみます。

とりあえず今回はこの辺で。それではまたそのうちに。

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