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書籍「畳み人という選択」

幻冬舎の設楽悠介さん著の書籍「畳み人という選択」を読了。
簡単な感想とまとめを記載しておく。個人的な備忘録。

1.経緯
友人からの紹介。Newspicks関連で面白い概念があると聞き購入。

2.概要
「畳み人」と「広げ人」の2つがキーワード。
「広げ人」:希少なアイデアを創出しそのワールドを広げていける人
「畳み人」:広げ人のアイデアを実現するために活躍する人

著者が、過去の経験から多くの「広げ人」と触れ合い、「畳み人」として活躍する事例を紹介しつつ、その必要性が描かれている。
畳み人の必要性と、畳み人の需要、畳み人は何をすべきか、あたりが記載され、「畳み人」という概念が説明されている。

3.ポイント
個人なりに理解したポイントを列挙してみる。
① 畳み人の、需要はこれからの世の中で高まっていく
② 畳み人は、広げ人のアイデアを最も理解し実現へと導く
③ 畳み人は、所謂プロジェクトマネージャーである
④ 畳み人は、自らWorkをしてはいけない

4.所感
「畳み人」とは、1つのプロジェクトマネージャーの形なのかと理解。
「広げ人」がビジネスアイデアを夢想し、様々な方向に展開を構想する中、それを実現するためにプロジェクトを立ち上げ、予算、人材確保、各種折衝などプロジェクトの達成に向けて全力で活動する人材なのかなと感じた。

ベンチャー企業では、広げ人とは所謂社長であり、社長のビジネスアイデアを形にして世に出すまでを担うのが「畳み人」。

大企業でいえば、会社によると思うが、会社や上司が定める1つのビジネスアイデアを「事業」という形になるまで引っ張っていくマネージャー層が該当するのかなと思う。

私もある企業の新事業を担う立場にいるが、ボスがビジネスの全体像を考え広げているものの、実現に向けて邁進するのは我々のプロジェクトマネージャー層である。

任された領域に関しては、一定の裁量権があり、現場で判断すべきもの、ボスに確認が必要なものの切り分けを常々行っており、これは「畳み人」の役割として明確に記述されている。

「畳み人」が「広げ人」になれるとあるが、これも実績を積むことでより明確でない領域(事業創出)から関われることに繋がるのかなと。このとき、ポイント④でもあるが、自分で動くことは極力しないことが重要であり、任せることを覚え、信頼できる部下を得ることも重要な要素かと思われる。

5.まとめ
雑記に近くなったが、所感を書き出してみると、「畳み人」=「プロジェクトマネージャー」である要素をより強く感じた。似たような境遇で自身の生き方を定義する用語かと期待してみたが、従来の概念と同じであり、本質はプロジェクトマネジメントで変わらないのだなと再認識することができた。

※同書の行き先:メルカリで出品。他の書籍とロンダリング予定。