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本当の自分が分かる心理学

#本当の自分が分かる心理学
#シュテファニーシュタール
#大和書房
ドイツで最も著名な心理学者による、心の奥底の「無意識のトリガー」にまでアプローチする方法。
「自分が抱える本当の問題」を解決すれば、
人間関係のトラブル、引っ込み思案、傷つきやすさ、人間不信、孤独…すべてが解決する!
丁寧なレッスンで、人生を確実に変える本!

ーーメモーーーーーーーー

人の心の中には、
「日向子:陽気な内なる子ども」
「影子:傷ついている内なる子ども」
「大人の自分」がいる。
自分のことを”自らの力で人生を築いていく自立した大人だ”と思っていますが、本当は「内なる子ども」が私たちの認識、感情、思考、行動の多くを決めています。日向子と影子の人格部分は、誕生後の6年間で、かなりでき上がります。

養育者から受け入れられ愛されていると感じる状況では、「私は大丈夫!」というようなポジティブな信念が生まれ、その信念は私たちを強くしてくれます。これに対して、生まれてきたのは間違いだった、養育者から拒絶されていると感じる状況では「私はダメだ!」というようなネガティブな信念が生まれ、その信念は私たちを弱らせてしまうのです。
影子は、ネガティブな信念を持ち、そこから悲しみや不安、寄る辺なさ、怒りといった心身に負担がかかる感情を抱えるようになります。そして、その感情をうまく処理したり、できればその感情をまったく感じないようにしたりするために、いわゆる「自己防衛戦略」をとるようになるのです。影子を守る自己防衛戦略はどれも、私たちに自己中心的な行動を起こさせます。


人生のほぼすべては、人間関係によって決まります。
本当の親密さは、”信頼・率直・共感”からしか生まれないのです。
他者とのつき合いがうまくいっていないのは、自分自身とうまくつき合えてないからです。

自分が自分の味方になればなるほど、目の前の世界から身を隠す必要がなくなります。そして、自分の心に正直に生きれば生きるほど、幸せな人間関係を築いていけるようになります。本当の自分を受け入れれば受け入れるほど、本当の自分でいるときに心地よく感じ、また他者と一緒にいるときも心地良く感じるようになるのです。さらには、他者もそのようなあなたと一緒にいると、心地よく感じるようになります。

自己価値感を高めるには、まずは影子を受け入れることが重要です。ただ、その際に影子に主導権を握らせないようにしなければなりません。その後は、日向子を強めていくことと、生活の中に、日向子が活動するためのゆとりをもっとつくることが重要になってきます。そのためには、新しい信念を繰り返し意識し、大切な価値観をできるかぎり頻繁に思い出して、その価値に沿って行動していきましょう。そうして、あなたの成長に対する責任をあなたが持つようにしましょう。

あなたはあなたであって、あなた以外の誰でもありません。
あなたはあなたでいていいのです!

ーー感想ーーーーーーーー

久々にじっくりと内容を噛みしめる本に出会った!
自己肯定感や自信の本で子どもの頃の影響が大人になっても残るということは知っていたけど、この本は「内なるこども」について書かれてあり、私のいままでの理解をさらに深めてくれた。
なんとなく影子があるとは分かっていたけど、なんでこの人こんなに怒るのかな?(そんなに怒ることではないのに)、なんでその解釈になるんだろう?、一緒に同じことを聞いたはずなのに「私ばかにされた」と隣の人は解釈してて、それは話し手が謙遜したことなのにそれを自分と捉えたの?と思うこととかもあって、なにが原因だったのか分からないし、どうしたらいいのか分からなかった。けど、この本を読んで納得した。相手の影子の部分が相手の感情を引き起こしているということ。会話の中で「自分が馬鹿にされた」とか「下に見られた」と感じ取り、そこから自己防衛で黙る、反撃するなどの態度になっていたのかと。でも、こっちがそう思ってなく発言した言葉でも、相手の受け取り方が歪んでいたら話が進まないということも書いてあり、内省しない人とは論点が違うから話が通じない。そうなると、こちらに危害が加わるから、相手と距離を置く。歪んだ認識はそう簡単には変わらないからプロに任せるという視点など今までの私の経験でどうすることもできなかったことの問いの答えも書いてあった。なんとなく自分なりに距離を保ちつつ接して、そのおかげで大きなもめ事にもならずに済んでるけど、相手の根底に根付いているものは大きいんだと理解した。今後はこの知識を頭に入れて相手を考慮したいと思う。ある意味私の周りの人の事例が当てはまることが多くて、学びになりました。この考え方は私の根底になると思う。知れてよかったと思える本でした。

#読書記録 #萌本棚

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