見出し画像

LEAN IN

#LEANIN
#シェリルサンドバーグ

シェリル・サンドバーグが、あなたのポテンシャルをすべて引き出し、自分の幸せとキャリア上の成功を手に入れるための方法を、自身の職業経験と家庭生活と子育てを振り返りながらお教えします。その「一歩」を踏み出せば、仕事と人生はこんなに楽しい。

ーーmemoーーーーーーー

2011年にノーベル平和賞を受賞したリーマ・ボウイ―に「リベリアのような国で内戦の恐怖や集団レイプに苦しむ女性たちを助けるには、私たちアメリカの女性はどうしたらいいでしょうか」と質問したところ、リーマは単刀直入に「もっと多くの女性が権力のある地位に就くことです」
指導的な役割を果たす女性がもっと増えて、女性が抱える問題やニーズをもっと強く主張できるようになれば、すべての女性が置かれた状況は改善されるに違いない。


女性はほしいものがすべて手に入ると期待するどころか、すべてを失うのを恐れている。仕事、子供の健康、家計の安定、そうしたものすべてだ。その原因は、よい社員でいることと親の責任を果たすことの両立があまりに困難だということにある。
だがうれしいことに、女性は仕事と家庭を両立できるだけでなく、両立させてなお成功し、成長できる。

政府が行った調査、社会科学的調査、そして独自の調査を総合的に検討した結果として、両親がともに仕事をもてば子供も親も結婚生活そのものもすべてうまくいくと結論づけている。複数の役割をこなす女性のほうが悩みは少なく精神的充足感は高いことを発見した。会社勤務などの雇用労働に従事する女性は、金銭的保障、結婚生活の安定、健康の向上に加え、生活満足度もおおむね高いなど、大きな見返りを手にしている。

どんなことでも学んで自分にできる貢献をすることが大事。

男性が強気で交渉しても、ほとんどの場合マイナスにならない。男性が自分をアピールし、自分の貢献を誇示するのは当然だとみなされているし、それによって評価され報われもする。だが女性は他人に気配りを示すものと考えられており、自己の利益を追求したり強く自分をアピールしたりすれば、男にも女にも眉をひそめられることになりかねない。ここで興味深いのは、女性は他人のために(たとえば同僚のために、あるいは会社のために)交渉するときには、とてもうまくやるし、男性より上手にやってのけることである。この場合には、強く主張しても利己的とはみなされないからだ。

本音のコミュニケーションは必ずしも容易ではないが、家庭でよい関係を築くには欠かせないし、仕事の真の成果を上げるにも必要なものである。にもかかわらず、多くの人が真実を口にすることをためらう。それは自分を守るためだったり、他人を傷つけないためだったりするのだが、こうした遠慮や用心がさまざまな問題を引き起こし、長引かせている。


私の見方(私の真実)があれば、相手の見方(相手の真実)がある。これを理解することこそが円滑なコミュニケーションの第一歩だ、ということである。唯一絶対の真実などまず存在しないのだから、自分だけが真実を話していると思いこんでいる人は、他人に黙れと言っているのと同じになる。自分は自分の視点だけからものごとを見ているのだと気付けば、自分の見方を相手に無理強いすることはなくなるだろう。


キャリアを左右するような最も重要な決断を一つ挙げろと言われたら、私なら結婚と答えるだろう。結婚すると決めることと、そしてそれがどんな相手かということは、決定的に重要だ。トップの座にある女性で、パートナーの全面的なサポートを得られていない人を私は一人も知らない。

一生を共にするパートナーについてアドバイスを求められたら、私はこう答える。対等のパートナーになれる人を探すことである。女性は自分の意見を持ち、聡明で意欲的であるべきだと考えている男性、公平であろうとし、家庭でも自分の役割を果たすべきだと、いや果たしたいと考える男性である。そういう男性は必ずいる。そして信じてほしい、そういう人こそすてきなのである。


両親が子育てにかかわると子供に多大な好影響があることは、世界各国の調査で明らかになっている。父親が積極的に育児参加した子供は、そうでなかった子供に比べて精神的充足感が高く、認知能力もゆたかであることが繰り返し確認されている。父親がごくあたりまえの世話をするだけでもちがいは顕著に表れ、成長した子供の教育水準と経済的水準はともに上昇する一方で、非行に走る率は下がる。


ーー感想ーーーーーーー

トップ企業での女性指導者としての立場からの言葉は、重みがあった。いろんなデータを元に実体験から綴られていておもしろかった。

自分が妊婦にならないと妊婦さんの苦労が分からなかったこと。

質問したかったけど、諦めたと言った女性のこと。

同じ女性なのに、気づけなかったこと。

女性の性質を分かっていたら声掛けが変わっていたかも。

そんな視点からも書かれていた。


社会に出て働いていると何気ない言葉に男女観の表れがある。本人は何も思っていないからこその発言でもあり、この思想が根深いものだなと思う。特にこどもが親を紹介する時に「父は○○をしていて、母は○○をしていてお迎えに来ません」というところ。きっと周りが母親が来ることが多いからだろうけど、父がお迎えに来ないということを言う子どもはいないだろう。子どもでさえお迎えは母が来るものだと思ってしまっているというところに根深さを感じる。決して悪気はないのに。相手の年代にもよるだろうし、環境にもよるだろうけど、この本を読んで ”結婚しても子育てをしていても仕事をすることを後ろめたく思わないで” というメッセージも込められていた。

そんな中でパートナーとの関係も綴ってあり、対等なパートナーシップであることをおすすめしていて、私が選んだ相手はまさにそんな人であり、きっと私は対等なパートナー像を求めているんだと改めて思った。

何事においても男だから女だからとか関係なく、相手に寄り添い、尊重すること。


私の尊敬する先生が言ってくれた『女性にはたくさんの可能性がある』という言葉がよぎった。どうしても今の日本では女性が結婚や出産、子育てにおいて比重が多く、日本はきちんと教育を受けていて優秀な人が多いのに仕事から離れる人が多い。けど、この女性たちが外に出ることで日本はもっと可能性があると言ってくれました。そのためには、政府や行政が子育て支援の対策が必要なんだけどね。とも言っていて、まだその政策が追い付いているとは思えないけど、でも、今自分が出来ることから始めていく。

『女性の幸せとキャリアは両立できる』と女性のキャリアにおいての考え方を考えさせてくれる、背中を押してくれる一冊でした。


#読書記録 #萌本棚

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?