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自己推薦書の書き方(5) はじめ・おわりをどう書く?

れどぺん!志望理由書メンター(@RedpenKouko)です。

 いよいよ今回で自己推薦書シリーズも最終回!「(5)はじめ・おわりをどう書く?」をお届けします。最初の1文字と最後の終わり方は、誰しも悩むし、時間がかかります。具体的な例文をもとに気をつけるポイントを整理しましょう。

これまでの流れ(第1〜4回)

第1回 「心の準備・相手の分析」
第2回 「自分の分析」
第3回 「ありきたりな実績をどう書くか」
第4回 「それ、「友だちのPRになってる」ってよ」

登場人物は3人? いや、2人

 まずはシンプルに「推薦書」から考えてみましょう。推薦書には3人の登場人物がいます。

〈推薦書の登場人物〉
 ⭕️ だれ「」(書く人)   例:先生(大人)が
 ⭕️ だれ「」(書かれる人) 例:生徒を
 ⭕️ だれ「」(読む人)   例:学校に
     オススメする文書

 特に学校推薦型選抜では、主に担任の先生が「推薦書」を書いてくれます。これは、「担任の先生が」「私を」「学校に」推薦した文書です。

 推薦書では、担任の先生ならではの視点から志願者である私を評価し、学校側に私をオススメしてくれます。先生は、あなたのクラス内での取り組みや行事・部活動での様子などをとおして、「おたくの学校で学ぶにふさわしいですよ」と書いてくれます。

 では、自己推薦書はどうか考えてみましょう。

〈自己推薦書の登場人物〉
 ⭕️ だれ「」(書く人)   例:自分が
 ⭕️ だれ「」(書かれる人) 例:自分を
 ⭕️ だれ「」(読む人)   例:学校に
     オススメする文書

 この「自分が自分をオススメする」というのがポイントです。自分自身で自分の高校3年間の諸活動を評価し、「おたくの学校で学ぶにふさわしいですよ」と書き上げる文書ということになります!

なにをどの順番で書くのか

 構成は、推薦書と同じでOKです。

〈推薦書の構成〉
  はじめ どういう理由で自分を学校に推薦するか一言でまとめる
  なか1 理由の詳細を挙げる(根拠=抽象)
  なか2 より説得力を持たせるエピソード(根拠=具体)
  おわり 学校の求める人物像にピッタリだから推薦すると述べる

 書き出す順番は、志望理由書でも書いたように
「ちょっとはじめ」
「すぐなか」
「おわり」
「またはじめ」
です。

なんなら、
「はじめ」に詰まったら
すぐ「なか」を書こう!

自己推薦書の"はじめ"

 自己推薦書のはじめ、ちょっと恥ずかしいかもしれないですが、こんな風に書けます。

〈自己推薦書のはじめ〉
 私は、粘り強い探究心とチームで目標を達成する力において【学校名・学部・学科/コース名】に自身を推薦する。

 ポイントは、「どういうポイントがオススメなのか」(自分の「売り」ですね。学校の求める人物像とこんなにマッチしているぞ!というポイント)と「私が私を推薦する」と明確に示すことです。

 たまに「私は〇〇が得意です。」から始める人がいますが、それは自己PRです。

 自己PRと自己推薦書、もちろん書く内容に重なりはあります。どちらも「相手の求めているもの」を意識します。これは同じです。

 でも、何を中心にするのか軸が異なります。

 自己PR : あなたのアピールしたいことが軸
✅ 自己推薦書 : 相手の求めることとのマッチ度が軸

 ここを押さえて書き始められると良いのですが……ご想像のとおり難しいので、

「私は私を (空欄のまま) の点から
【学校名・学部・学科/コース名】に
推薦する」
とだけ書いて、
「最後に書こう」といつも言います。

 ちょっと言葉遣いは変ですが、格好良く整えるのは最後でOKです!

自己推薦書の"おわり"

 文章の最後の締め、こちらも書き出しと同じくらい悩みます。やっぱり、かっこよくキメたいんです!

 自己推薦書のおわりに限らず、文章全体にも共通する終わらせかたは、「全体のまとめ」= ✅与えられた問いへの答え ✅です。

 えーはじめにも「まとめ」的なの書いたじゃないですか!

 そう。2回書くんです。表現を変えて。"はじめ"と"おわり"に同じ ” 内容 ” を違う表現で書く。
 だってはじめで言ったことと終わりに言ってることがブレブレだったら「何が結局言いたいの?」って読む人、困るでしょ!

 めっちゃ高度なこと言ってるの、わかってます。でもそうするとかっこよくキマルんです。

〈自己推薦書のおわり〉
 以上、高校3年間を捧げるほどの研究力と、他者と協働しながら柔軟にゴールを目指せる力で、貴学でも大いに活躍できると確信するため、私は自身を貴学に推薦する。

 おわりに、「〜したい」とか将来の展望とかヴィジョンとかも書いていいんですけど…。私はオススメしません。

 なぜなら、志(展望やヴィジョン)って点数をつけて比べらにくいからです。

 たとえば学校側が「高い志を持つ人求む!」って書いているとしたら、「高い志、持っています!」という志願者がたくさん集まりますよね。

 志願者たちは、あんな立派な志やこんな素敵な志をアピールしてくるのですが、聞いている方からすると「優れた(高い)志」と「劣った(低い)志」を分ける(=評価する)のは難しいです。みんな素晴らしいじゃないですか。

 そうなると……

 とりあえず志はみんな持っていて当然!となります。

 じゃあ何で評価すれば良いかっていうと、

 そこに「遂行力」「達成力」があるかどうか!? です。

(口だけ達者で行動しない人っていっぱいいます…)

 学校が「あ、この人、本当にうちの学校で活躍してくれそう!」って納得感あるのが大事ですよね。

 最後の終わり方としては、新しいことを付け加えるというよりは、「自分を自分で推薦する」に徹しましょう!

◆—–◇—–◆—–◇—–◆—–◇

 さて、「自己推薦書の書き方(5)はじめ・おわりをどう書く?」いかがでしたでしょうか?

 今日はこのへんで!

 納得のいく志望理由書&自己推薦書が書けますように!



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