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音楽をはじめたきっかけ

わたしがギターを弾きたいと思い始めたのはある漫画がきっかけだ。
小5の頃、父親が20世紀少年の全巻セットを持って帰ってきた。それは父親が読みたくて買ってきたものだったので最初は手をつけなかったが暇を持て余したある日に私はとうとうその漫画の表紙を開くことになる。
内容はかなり難しく、小学生の私にはとても理解できなかったがロックに憧れギターをかき鳴らすケンヂがとてもかっこよくて、私はすぐにこの漫画の虜となった。

20世紀少年/作: 浦沢直樹

とても気に入ってる様子を見た父はこの漫画のタイトルとなった曲を私に聞かせる。
T. Rexの20th century boy
はじめての感覚だった。流行りのアイドルの曲なんかと全然違う。こんなに痺れる曲は初めて聴いた。
イントロのリフも父に教えてもらい、少し弾けるようになった。とても嬉しかったのを覚えている。
その日から私は他の友達とは違うという特別感を感じるようになった。他の子はまだ流行りの曲なんて聴いているけど私はT.Rexを聴いている。リフまで弾ける。ケンヂも感じたであろうロックを始めたばかりの子ども特有の無敵感だ。
毎日がギターを弾くのが楽しくて楽しくて仕方がなかった。

そして今私は大学生。私はマーク・ボランさえも驚くようなイカしたギタリストに………ならなかった。
おいおいこんなにも盛大なフリを語っておいてそれはないだろう。では何をしているのか。
私はベースを弾いている。
なぜギターではなくベースを弾くようになったのかはまたちゃんとしたきっかけがあるのだがそれはまたの機会にでも話そう。

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