オンライン授業で気づいた、今どき若者の経済感覚
今年の春から専門学校でFP3級の授業を担当していますが、開講以来ずっとオンライン授業が続いていて、対面授業再開の目処は立っていません。それならば双方向コミュニケーションの糸口にと、先日宿題を出しました。
「最近、お金のことで気になったニュースをひとつ見つけて、それに対する自分の考えを簡潔にまとめてみよう!」お金や経済について、少しでも関心を持ってもらいたいと思い、課した宿題です。
生徒さん達全員に答えてもらったのですが、正直舐めてました。20歳の若者、着眼点と洞察力半端ない!((((;゚Д゚)))))))
「コロナのことでいろいろお金がもらえる制度があるけれど、どれも申請しないともらえない。知ってるのと知らないのでは大違いって思った。」
「自分は働けるけど、会社の都合で休まないといけない時、アルバイトでもお給料の一部がもらえるんだって、会社の人が教えてくれた。私ももらえて、嬉しかった。」
「自分はコンビニでバイトしてるんですけど、コロナの前と後で、現金のお客さんが本当に減った。肌感覚でいうと、今まで大体半々だったのが、7割キャッシュレス。」
「自分もコンビニでバイトしてますけど、4月はまとめ買いがすごく多かったのに、最近は弁当一個とか、買い物の仕方が明らかに違う。お客さんは増えたけど、全体の売り上げは変わらない。」
あゝ、世の中の人事担当者様。こういう肌感覚で経済を語れる優秀な若者達を、どうか御社で雇用してほしい。私が君らと同じくらいの年齢の頃、そんなリアルな経済、全く語れなかったよ!せいぜい、ディスコのパラパラの振りくらい。全くもって恥ずかしい。
もう一つ実感したこと。これからの授業で、先生はファシリテーターでいいんだ。彼ら彼女らは勝手に課題を見つけて、勝手に解決策を考えていける。私にできるのは、邪魔しないこと。万が一行き詰まったら、他の選択肢を提案してあげること。そのくらい。
教え込まなくていい。暗記させなくていい。もちろん、ティーチングが全くゼロにはならないとは思うけれど、そもそも正解が一つじゃない世の中、教師の持つ古臭い知識がどれだけ役に立つか?
教師は楽になったのか?はたまたその逆か?本当に面白い!(興味深いという意味で)非常勤講師の経験は、私にとって素晴らしいギフトです。
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