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ブンデスリーガ20-21/22節フランクフルトVSバイエルン

6冠を成し遂げたバイエルンは離脱者続出の中でビーレフェルト戦をなんとか引き分けに持ち込んだ前節。
今週は年明けからリーグ戦無敗で絶好調のフランクフルトと対戦。バイエルンはここで勝たなければ、明日のライプツィヒ戦次第で勝ち点差2になってしまう上、ミッドウィークはラツィオとのCLもあるので勝ってイタリアに行くためにもバイエルンは絶対に負けられない一戦。

スタメン



ホームのフランクフルトは、アンドレ・シウバが負傷、ソウが累積で出場できず、ヨヴィッチ、ローデが入った。前節ドゥルムが入っていた右ウイングバックにはトゥレが入った。
バイエルンは、ゴレツカとハビ・マルティネスが流行病から復帰した。ボアテング復帰即スタメン。前節と同じミュラーに代わって出たのはチュポモティンだった。右サイドバックは拙守だったブナサールに代わってズーレが起用される。中盤はロカとキミッヒの2ボランチ。

・試合内容

前半早々にアクシデントが起きた。副審の人が足を痛めたため試合が中断した。再開後、試合が動いた。ユネスのボールキープから後ろのスペースに出すと外からコスティッチが走りグラウンダークロスを蹴ると、それを中にいた鎌田が押し込んでフランクフルトが先制した。
その後もバイエルンはフランクフルトの猛攻撃にあう。コスティッチが左サイドを自由に使えたのでクロスからチャンスが作られた。バイエルンもそれに対して踏ん張っていくも、セカンドボール、クリアボールをフランクフルトが拾うので一方的に攻められ前半を通してフランクフルトペースだった。さらには、鎌田からユネスにボールが渡ると、ユネスがゴラッソを決めて2−0とした。バイエルンも攻撃のチャンスがあればもちろん攻めていたが、フランクフルトの守備にハマり攻撃が停滞した。キミッヒがループシュートでフランクフルトの守備をこじ開けようとするシーンがあるも得点にならなかった。フランクフルトのトラップは再三にわたる好セーブで失点を防いだ。

後半ロカに変えてゴレツカが入ったことでバイエルンの攻撃が機能し始めた。コマンのクロスなどで決定機を演出し続け、後半の6分にザネが縦への突破から中に入れたボールをレヴァンドフスキが押し込んで1点を返した。ザネは前半とは違った姿を見せた。レヴァンドフスキはシーズン26得点目。そのザネとコマンで縦への突破を試みるもコマンはローデにザネは長谷部とエンディカに潰されてしまう。その後バイエルンはセットプレーで得点するチャンスが多くなっていくも、またまたトラップに阻まれる。後半20分にフランクフルトはローデ→イルザンカー、ヨヴィッチ→アッへに変えた。28分にはユネス→バルコクと交代カードを切っていく。
それでも、後半はバイエルンのペースで進んでいった。フランクフルトはバルコク投入後すぐにチャンスが来てバルコク起点のカウンターから、コスティッチのクロスにアッへが合わせようとするもボールは流れる。ペナルティエリア内で倒れていたためVARによりPKかと思われたが、何事もなく試合が進んだ。バイエルンとしては救われたシーン。残り10分最低でも引き分けにして勝ち点1にしたいバイエルンは、コマンとチュポを下げて、リュカとムシアラを入れる。アディショナルタイム目前にはハビを入れる。後半44分にフランクフルトは鎌田→コスティッチで決定機があるもノイアーのセーブで試合をまだ終わらせない。アディショナルタイムバイエルンの連続攻撃をフランクフルトが最後までしっかり守り切ってバイエルン相手に勝ち点3を獲得し、ボルシアMG戦以降まだ負けなし。バイエルンはフランクフルトに勝ってラツィオ戦とはいかなかった。

・試合観た感想

バイエルンについて

守備についてだが、右サイドをコスティッチの好きなようにやらせすぎだったと思った。ズーレが本職じゃないことを鑑みても、擁護しきれないほどの崩壊具合だった。個人的にはそもそも、右サイドバックのバックアッパーとして加入したブナサールがその役割を全うしきれない所に問題があると思ってるから、サイドバックズーレについてはあまり責める気にはならないけどね。逆に今節がセンターバックズーレだったらめちゃくちゃ叩いてると思う。
攻撃については、ゴレツカが入ったことでレヴァが少し点取ることに専念できていい交代だったかなと思った。中盤から一気に攻撃参加に加わって決定機がいくつかあったし。
チュポはレヴァがアシストしてるのに気づいてなかったのかなと思ったし、レヴィより決定機があったにもかかわらず1ゴールもないのはどうなのかなと。アシスト意識があるわけでも決め切るわけでもなかった。
レヴァンドフスキについて。ミュラーがいないという状況でミュラーがやっていた役割(周りを活かすプレー)を自分なりにやっていたと思う。ストライカーとして少ないチャンスで点を取りながらも、時には下がってボールを貰いチャンスメイクしていた。オンオペで働かせすぎだろってくらいの1人2役のプレーだった。

ザネは、前半ボールを持ちすぎてバイエルンの攻撃のリズムを止めていたのかなと思った。カットインからのシュートの意識が強すぎるあまり、ズーレのオーバーラップを生かしてなかったりしてたし。キミッヒにはパス出してたのはどうしてなのか?
でも、後半は別人か?ってくらい修正してて、その結果が1アシストに繋がっていた。戻りの守備に関しても後半は本当に違ったと思う。

ボアテングとノイアーに関しては、2人がいなかったら何点取られていたんだというくらいのファインプレー連発だった。右サイドが崩壊してコスティッチがポンポンクロス打たれてもボアテングがしっかりクリアしてくれて最小失点で済んだ感じだった。あまりに酷かったのか前半途中からはズーレとポジションが入れ替わってた気がした。ノイアーはトゥレの飛び出しを防ぎ、最後のコスティッチのシュートを防ぎ、後半バイエルンペースでの試合運びを後ろから支えていた。

フランクフルトについて

先制点はコスティッチが左サイドを使えたことと、バイエルンがおそらくヨビッチをマークするあまり、鎌田への警戒が薄くなったこともあるのではないか。バイエルンはヨヴィッチを消せたけど、コスティッチは止められなかったのでフランクフルトはサイドを自由に使えたことで2得点に繋がったと思う。今節の試合はコスティッチ無双だったと思う

最終ラインについては、アブラハムが退団し、長谷部がボランチにコンバートしてから、3バックの真ん中のヒンターエッガーと右のトゥータが試合の中でどんどん成長しているなと感じた。よく最近のフランクフルトの調子が良いのは長谷部が出場したから勝っているというのを見るけど、もちろんそれもあるだろうけど、俺はそうじゃなくて長谷部1個前にあげたことで、ヒンターエッガー、トゥータ、エンディカの3バックで試合をしてその中で成長してるからだと思っている。
ドゥルムに変わって出たトゥレが、飛び出しでバイエルンのゴールに迫っていたのがとても怖かった。

あとユネスのこのシーン

これはフランクフルト銃撃戦での追悼の意なのだそうだが、ブンデスリーガの各チームが地域とのつながりを大事にしてるというのを俺が直に感じたシーンだった。

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