丹後ちりめんから気づく攻めの発想
丹後ちりめんは全国の絹織物の6割以上を生産している日本織物の一大産業。
丹後と西陣を合わせると手織りのシェアは8割にものぼるんだ。
でも、悲しいことに年々、日本の織物に携わる人が減ってきて今では、手織りの織物職人さんは2000人もいないそうだ。
今回、訪問させて頂いたのはKUSKAという、世界で唯一の手織りでネクタイを作っている会社の工房なんだ。
ここにはずっと前から行ってみたかった場所。
代表の楠さんは1936年に創業した、丹後ちりめんの製織、販売業を営む家の次男として生まれる。
30歳で丹後に戻り、32歳でクスカ株式会社代表取締役に就任。
全く畑違いの建築業界の会社員から織物の世界に入っていった。
今のぼくと同じ年くらいで実家に戻りブランドを創業したってことで、どんなことを考えて、どんな工夫がされているのは、実際に話が聞きたかった。
工房を案内してもらいながら、色々な話を聞かせてもらっていくうちに、西陣織りの職人さんとは全く違うことに気がついた。
西陣織りの職人さんは「諦め」があったんだ。
「着物を着る人は最近ではほとんどいない」
「機械も今のが壊れたら終わりだ」
「着物業界は衰退の一途なんだ」
「若い人はこんな地味な仕事したがらないよ」
どうしても「ない」にフォーカスしてしまっているから、攻める発想よりも、守りの発想になってしまう。
だから、新しい製品より、美術品の復元や、法衣などの以前からある仕事から抜け出せない。
でも、KUSAKの楠さんは圧倒的に攻めの発想を持っていた。
メインは手織りのネクタイを東京の百貨店を中心に販売。
それに加え、イタリアのブランドをコラボしたり、靴や鞄なども手掛けている。
完全手作業の手織りは、制作までの時間がかかるし、製造コストも高い。
絹は光沢と手触りは最高だが、水に弱い、スレに弱いといったデメリットもある。
西陣織りも丹後ちりめんも、そしてあらゆるビジネスは絶対に「制約」や「マイナス要素」がある。
逆に「一筋の希望」や「小さなチャンス」といったプラスの要素も同時に存在する。
昨日の訪問で、
「マイナス」にフォーカスするのか?「プラス」にフォーカスするのかで結果が歴然と変わることを、改めて体感することができたよ。
これは、自分ビジネスにも確実に当てはまること。
あなたには絶対に繁栄・拡大するチャンスはあるし、希望の光はある。
ぼくも諦めないから一緒にがんばろう!
大丈夫。
成功の光はすぐ近くまでやってきている。
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