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先輩の経験から紐解く、デザイナーインターンのリアル。

こんにちは!ReDesigner for Student 編集部です。

最近、株式会社ビズリーチやチームラボ株式会社などをはじめ、様々な企業でデザイナーのインターンが実施されるようになってきており、デザイナーインターンへの注目度が上がってきています。

そこでよく聞くのが、インターンに関する疑問です。

「なぜインターンに参加するべきなのか?」
「いつ頃インターンに参加するべきなのか?」
「どのようにしてインターンの情報を集めれば良いのか?」
「どのような企業のインターンに行けば良いのか?」
「どんな内容のインターンに参加すれば良いのか?」

これらの疑問は、実際に参加してみないとわからないものがほとんどです。身近にデザイナー就活をした先輩がいないため、こんな情報や経験談が手に入らないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこでReDesigner for Studentでは、昨年末にインターン経験者を対象にアンケートを行いました。今回はそのアンケート結果をご紹介し、インターンに関するよくある疑問を軸に、デザイナーインターンのリアルを紐解いていこうと思います。

アンケートは40名の方からご回答いただき、皆さんのインターンについての複数の経験を共有していただきました。ご協力してくださった皆さん、本当にありがとうございました!

(注)アンケートはTwitterとReDesigner for StudentのSlackにて告知しており、特にUIUXデザインに興味を持っている学生さんから多くの回答をいただいております。そのため、今回の結果が必ずしも全てのデザイナー志望の学生さんの経験を表しているわけではないことをご了承ください。

では早速結果を見ていきましょう。


どんな先輩の経験か

まず、今回アンケートにご協力いただいた方々についてです。

総合大学の方が多数を占めている一方、美大芸大、専門学校、工業大学に所属する学生からも回答をいただけました。

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また、インターンは複数回参加している人が多数となっています。

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なぜインターンに参加したのか

そもそも、インターンに参加する目的は何なのでしょうか。

大きな目的としては、スキルアップしたい、企業のことを知りたい、実務を体験したいなどが挙げられるようです。一方、選考に有利になる、人脈を広げるなどの目的でインターンに参加している人も一定数いるようです。

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それでは、これらの目的を達成するため、いつ、どのようにして、どんなインターンに参加したのでしょうか。次章からは、各インターンについての情報を見ていきます。


いつインターンに参加したのか?

まず、インターンの参加時期および参加したインターンの期間を、インターンの参加目的別に集計して比較しました。

参加時期について、全体的なトレンドとしては大学3年夏の参加がもっとも多い一方、2年のうちから参加したり、3年冬に参加している人もいます。

また、インターンに参加する目的によって参加時期に特徴が見られます。企業に興味がある、実務を経験してみたいと答えた人は、就活が本格化する3年冬よりも前にインターンに参加する傾向があります。

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参加期間についてもトレンドが見られます。特に、実務の体験を目的としている人の多くは、長期インターンに参加しています。逆に、企業について知る、選考に有利になるなどを目的としている人は、1day, 2daysや短期のインターンに行っているようです。

このように、目的を考慮して、インターンの参加時期や期間を選ぶべきでしょう。

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どのようにインターンの情報を集めたのか

続いて、インターンの情報の集め方についてです。

目的別に大きな差異はなく、求人サイトやSNSでの情報を集める人が多いようです。一方で、知り合いの紹介でインターンに参加する学生も一定数いました。中には、SNS経由で企業の方と連絡をとって、インターンをしたいと直談判したという人もいました。

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どのようなインターンに行ったのか

では、各々の目的を持った人はどのようなインターンに参加したのでしょうか。

インターン先の企業規模についても、目的別に特徴が見られます。特に実務体験を求めている人は、比較的規模が小さい企業でのインターンに参加しています。規模が小さい会社の方が、インターンにて様々な業務を任せてもらいやすいのでしょうか。

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インターンの内容はどのようなものだったか

より細かく、参加したインターンの内容について見ていきます。ここからは参加したインターンの期間ごとに分けていきます。

期間が短いと企業説明やグループワークが多くなる一方で、長期になると多くの場合で実務に取り組むことができるという特徴があります。自分が何をしたいかをベースに、インターンの期間を選ぶべきでしょう。

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インターンに参加しての感想

最後に、インターンに参加した先輩方の感想を、「良かったこと」「不満点」の観点から見ていきましょう。

まずは、インターンを通して良かったことについてです。期間で見ると、やはり期間が長い方が実務での経験が積めるようです。一方で1day, 2daysでは、選考の役に立った、知り合いが増えた、という回答の割合が多かったです。多くの学生と知り合うことができたり、選考に結びつきやすいのが短期間のインターンの魅力でしょう。

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一方で、不満点についてはどうでしょうか。

全体として、期間が長くなるほど不満点が多くなるという結果になりました。主にスケジュール調整が難しいなどの不満点が付きまとうようです。また、現場のデザイナーとあまり交流できなかったという声もありました。1day, 2daysや短期インターンの方が、短期間ではあれど、企業のデザイナーに集中的に見てもらえる時間がある可能性が大きいです。

こういったことも踏まえて、自分のやりたいことに沿ったインターンを選ぶべきでしょう。

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先輩からのメッセージ

最後に、アンケートを回答してくださった方からこれから就活を控えている学生へのメッセージを預かったので、この場でいくつか共有させていただきたいと思います。

自分がどんなデザインをしていきたいか、しっかり軸を持ってぶれないようにしながら就活をするといいです!
独学でデザイン歴半年とかでしたが、自分なりに考えをもって作ったアウトプットのおかげでさまざまな企業さんのサマーインターンに参加することができたので、「想い・工夫した点」を面接時に伝えられるようにしておくことが大事だと思います!就職活動応援してます(^_^)
有名な企業が全てはないと就活を通して感じました。すぐ先を見ずに10年後の思い描く姿になるにはどのような就活をすれば良いかおのずと見えてくるのかなと思うので、頑張ってください!
総合大学からデザイナーを目指すのはなかなか大変ですが、勇気を出してチャレンジしてみるととてもわくわくした世界が待っていました。お互い頑張りましょう!
デザインをする事のどこが好きで何が楽しく感じるかを振り返って、それを1番できそうな業界・職種を選べるといいと思います。そのために、業界のこと職種のこと会社のことを沢山知ることが重要です。大変だけど、絶対未来の自分に繋がるから頑張ってください!


まとめ

今回の記事では、先輩の経験に基づき、デザイナーインターンのリアルを紐解いてきました。

インターンの満足度は全体的に高いので、ぜひともデザイナー就活の過程でインターンに参加するべきでしょう。ただ、インターン参加の目的によって、適した企業やインターンの期間などが違ってきます。そのため、インターンに何を求めるかをまずはっきりさせて、その上で自分に合ったインターンに応募・参加していくことが大事でしょう。


ReDesigner for Studentは、デザイナーになりたい全ての学生を応援しており、デザイナーを目指す学生がデザインの力を信じる企業と出会う機会をつくっています。現在、企業の新卒採用だけでなく、インターンへのエントリーも可能となっています。この記事を読んで、デザイナーインターンに参加してみたいかもと思った方は是非ReDesigner for Studentに登録して、インターン募集情報をご覧ください!


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