「黄色い救急車はなかったが、黄色い消防車はあった」の巻
50代以上の方は覚えているだろう。『黄色いさくらんぼ』という歌があった。ゴールデン・ハーフという、ハーフの4人組が日本語でヒットさせたのは、40年以上前の話だ。
そのころ子供が口ずさんだ、『黄色いさくらんぼ』の一節の替え歌がある。
曲の最後の「黄色いさくらんぼ~♪」の部分を、「黄色い救急車~♪」と歌うのである。ご存知だろうか? 大阪だけだろうか?
黄色い救急車とは何か? それは、頭がイカれた人間を迎えに来る、「精神病院の救急車」のことだ。幸か不幸か、日本には黄色い救急車は実在しないそうである。この黄色い救急車とは、子供の怪談、例えば、口裂け女とか、トイレの花子さんなんかと同じなのだろう。
写真は、北カリフォルニアのとある街で見つけた、黄色い救急車ならぬ黄色い消防車である(2007年4月7日撮影)。
アメリカの救急車は、白もあれば赤もある。青も見たような気がする。だからといって、白以外の色が特別な患者を乗せるという訳ではない。救急車を運営している組織(民間企業の場合もある)が、色を決めているのだろう。
因みにアメリカでは、救急車は有料だ。数百ドル取られるらしい。しかしホームレスが行き倒れになった場合には無料だ。ちゃんと治療を受けられる。勝手に死ぬことなど許されない。その一方で、収入がある人は、救急車を呼ぶ金がおしくて、我慢しているうちに死んでしまうことだってあるだろう。
アメリカでも消防車は基本的に赤だ。この写真のような黄色は珍しいと思うのだが、下の写真にあるように、ハワイでも見つけてしまった(2016年6月7日撮影)。
もしかしたら伝説の黄色い救急車があるかもと、ワクワクしながら消防署の裏手に行ってみたのだが、普通の赤い消防車(なぜ同じ消防署に黄色と赤があるのだろう?)と赤い救急車(これもまた気になる。普通はアメリカでも白だと思うが…)だけで、残念ながらここでも黄色い救急車の発見には至らなかった。
拙ブログ『無闇にアメリカに来てはいけない』より「黄色い消防車~♪」(2007年04月06日 10:46付)に加筆修正した。
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