「州議会議事堂を探訪してみた」の巻
カリフォルニア州の州都をご存じだろうか。ロサンゼルスではない。サンフランシスコでもない。サクラメントである。筆者は最初ロサンゼルスに住んでいたが、とある事情でサクラメント郊外に引っ越すことになった。サクラメントのダウンタウンは「オールド・サクラメント」という観光地になっているが、日本人観光客はあまり来ない。理由は? 簡単に言えば、そこはLAでもSFでもないからだ。ディズニーランドも金門橋もない。何より直行便がないし、レンタカーを駆使しない限り見動きがとれない。1週間程度の旅行で立ち寄るには、よほど目的がないとリスクが大きい街だ。
と、書きながら、自分も、数年サクラメントに住んでいたが、オールド・サクラメントには殆ど行ったことがない。2008年7月27日、友人が訪ねてきたので、街の案内を兼ねて出向き、ついでに初めてカリフォルニア州議会議事堂に行くことにした。外観は、ガイドブックか何かで見たことがあるかもしれないが、どこの州にも同じような建物があるので、それは読者の勘違いかも知れない。
ドームの内側はこうなっている。
日本にはドームそのもの、大阪ドームとか、東京ドームとかのことだが、そういうのは数多くあるが、ドームを持った歴史的建造物はあまりないかも知れない。内部はどうなっているのか。個人的にちょっと興味があったのだが、立派なフレスコ画はもちろんなく(時代が違う)、幻想的な幾何学模様がその内側にはあった。
この建物自体が博物館になっていることもあり、昔の収税の事務所などのオフィスも再現されていて、見て回るには悪くない場所だ。
ここが議院の入り口らしい。議事堂らしく、議会開催中の静粛を促す看板なんかもある。全体的にレトロ感満載だ。
壁には歴代州知事の肖像が飾られていて、今、大統領時代が再評価されている、ロナルド・レーガンがカリフォルニア州知事を1期だけ勤めたことを、その肖像が思い出させてくれた。ちなみにここを訪れた当時の知事は、シュワちゃんだった。そういえばレーガンも役者出身だったなぁ。
売店はいわゆるミュージアムショップになっていて、カリフォルニアをモチーフにしたものがいろいろ販売されている。
サクラメントまではサンフランシスコからレンタカーで2時間ほど。オークランド(サンフランシスコからBARTという電車でつながっている)からアムトラックでも2時間ほどだ。サンフランシスコで連泊するときに、まぁ立ち寄れない距離ではない。鉄道マニアなら、BARTとアムトラックを乗り継いで、議事堂とオールドサクラメントにある鉄道博物館を目当てに来てみるのも悪くはないと思う。
拙ブログ『無闇にアメリカに来てはいけない』より「ドームの内部」(2010年06月17日18:48付)に加筆修正した。
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