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放課後ホンネの日本史【完全版】

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『大阪新聞』(現在は『産経新聞』に紙面統合)に連載していた歴史読み物です。情報の修正を加えた「完全版」で公開します。
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2021年3月の記事一覧

アジアと日本の歴史④ タイ~変わらぬ友情で結ばれた王国

 タイは王国としての長い歴史を有しています。現在のチャクリ朝は1782 年に始まっています。…

アジアと日本の歴史⑤ ビルマ(ミャンマー)~東条首相に感謝した独立の英雄

 1989年に国号をミャンマーに、当時の首都ラングーン(現在の首都はネーピードー)をヤンゴン…

アジアと日本の歴史⑥ パラオ~日本の統治を懐かしむ太平洋の島国

 1994 年、ミクロネシアに人口15,000 人の小さな独立国が誕生しました。パラオ共和国です。 …

アジアと日本の歴史⑦ フィリピン~最後まで日本の傀儡にならなかった幻の初代大統領

 スペインの支配下にあったフィリピンでは、19世紀末頃から独立運動が盛んになり、1898 年に…

アジアと日本の歴史⑨ 満州国と汪兆銘政権~その歴史的意義

 日本は、アジア各地に傀儡国家を作ったといわれます。その代表格が、昭和7(1932)年に成立…

アジアと日本の歴史⑩ 大東亜会議~アジア初の国際会議

 昭和18(1943)年11月8日、東京で大東亜会議が開かれました。教科書などでは「敗色が濃くな…

自虐教科書の病理① 自由民権運動~民権派はなぜ弾圧を受けたのか

 子供たちが学校で使う教科書の偏向は、もう昭和30年から指摘されていますが、その傾向はますますひどくなっています。偽南京事件や偽慰安婦問題を載せていることはその象徴です。このテーマは、当時の小学校教科書の分析をベースにしていますが、今でもほとんど変化はありません。子供たちはインターネットで正しい情報を知っています。教科書だけが史実と違っていることが続いているのは異常事態だと言えるでしょう。もっともこの傾向はアメリカにもあるようで、自虐が美徳だという歪んだ価値観を自由主義社会に

自虐教科書の病理② 日清・日露戦争~どこが「侵略戦争」なのか

 教科書では、日清戦争により「わが国が大陸に勢力を伸ばした」という受け止め方をしています…

自虐教科書の病理③ 戦前のアメリカは善玉だったのか~執筆者の都合で変わるスタンス

 教科書では、アメリカの評価は、執筆者の都合で大きくブレています。戦後は、社会主義と対決…

自虐教科書の病理④ 日本単独悪玉説〜日本人は虐殺されても教えない

 教科書では、日本人はいつも加害者です。関東大震災の時の「偽朝鮮人虐殺」や「偽朝鮮人強制…

自虐教科書の病理⑤ 満州事変〜対テロ戦争の側面を無視する教科書

 満州事変が終わったということを殆どの教科書は教えません。これは、支那事変を経て、大東亜…

自虐教科書の病理⑥ 支那事変〜局地紛争を拡大させた蒋介石と日本の新聞

 殆どの教科書は、この戦いを「日中戦争」としていますが、それは誤りです。歴史的にそういう…

自虐教科書の病理⑧ 日本軍と国際法〜連合国軍に違法行為はなかったのか

 昭和16(1941)年12月8日、山本五十六海軍大将率いる連合艦隊が真珠湾などを攻撃し、政府は…

自虐教科書の病理⑦ 慰安婦問題~学校で戦場の性を歪めて教える知性のない愚行をなぜ復活させたのか

 「従軍慰安婦」という歴史用語として誤った言葉が再び教科書をにぎわしています。そもそも従軍とは、従軍看護婦、従軍僧侶など、軍の許可の下で行動を共にする人々に与えられた言葉で、軍を相手に商売をした売春婦は、単に慰安婦であり、「従軍慰安婦」は歴史上存在しません。また、韓国における慰安婦と女子挺身隊との意図的な混同など、歴史の歪曲の最たるものです。果たして戦場の性を学校で子供に教えるべき事柄なのでしょうか。根本的場問題をないがしろにしたまま、教科書は子供に歪んだ事実を提示しています