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ビデオゲームのゲームオーバー画面を眺める

ゲームの雑談をするYouTubeチャンネル「game game roundtable」の動画配信『ゲームオーバー画面について語る』に参加した。

「game game roundtable#30. ゲームオーバー画面について語る」

「ゲームオーバー」という言葉から連想して、失敗というネガティブな部分のみが取り出されて語られることが多いが、必ずしもゲームの達成と相反する言葉ではないし、配信の中でも語られたようにゲームプレイからプレイヤーを没入から遠ざける作用もまた、一作のゲームを語るうえで欠かせない要素だと思う。そういうこともあって自分はゲームオーバー画面を「観ないほうがよいもの」だとは思わない。念の為言っておくと決して自分自身のゲームプレイの拙さへの言い訳ではない。

今回は上記動画配信に参加するに当たって、自分の思い浮かんだゲームオーバー画面について簡単に紹介していく。

ストリートファイターⅡ

【引用】Game Over - Street Fighter II (Part 1)
YouTubeチャンネルGameOverContinueより

対戦格闘ゲームの礎を築いたストリートファイターⅡ。
対戦相手に敗れると、顔面が腫れあがった操作キャラクターが登場し、ゲームオーバーまでのカウントが開始される。
カウント中にクレジットを投入すれば腫れた顔面は即座に元通りとなり、再挑戦できる。

FINAL FANTASY VII

【引用】Game Over: Final Fantasy VII
YouTubeチャンネルGameOverContinueより

「映画的」ゲームの筆頭としてその名前がよく挙げられる『FINAL FANTASYVII』。そのゲームオーバー画面もまた途切れた映画フィルムになっている。ちなみにここで流れる曲のタイトルは『つづきから』。

FINAL FANTASYVII

【引用】PS FF8 宇宙リノア救出失敗(´;ω;`)
YouTubeチャンネルsyuu ikeより

「リノアは永遠に宇宙の放浪者となった‥‥‥」
本作のゲームオーバー画面は通常、折れたガンブレード(主人公の武器)のビジュアルだが、特殊なゲームオーバー画面が存在する。それは主人公・スコールがヒロインのリノアを捜しに宇宙空間へ飛び出す場面で発生する。プレイヤーは一人称視点でスコールを操作し、制限時間内に彼女を見つけ出す必要がある。しかし時間を過ぎてしまうと「リノアは永遠に宇宙の放浪者となった‥‥‥」というメッセージが表示され、失敗となる。リトライすることもできるし、ゲームオーバーを受け入れタイトルに戻ることもできる。

セガラリーチャンピオンシップ

【引用】Game Over: Sega Rally Championship
YouTubeチャンネルGameOverContinueより

「GAME OVER YEAR!」と高らかにコーラスが入るハイテンションなゲームオーバー。セガの3Dレースゲームは本作以前の『バーチャレーシング』や『デイトナUSA』のゲームオーバーにおいてもコーラスが入っており、本作もそれを踏襲している。1回のプレイ時間が短いアーケードゲームで主要な展開をしてきた同社ならではの、余韻を残さずパッと気持ちが切り替わる爽快なゲームオーバー画面だ。

テイルズオブファンタジア

【引用】Game Over: Tales of Phantasia
YouTubeチャンネルGameOverContinueより

「その後彼らの行方を知るものは誰もいなかった」
戦闘に敗北した際に挿入されるナレーションが物語の終わりを告げる。時間を超え、歴史書の内容を主人公たちが変えていくのが本作の物語だが、敗北した場合はこの言葉で書物は締めくくられるのだろう。RPGのゲームオーバー画面としては珍しく、フィールドやダンジョンで倒れたキャラクターの姿を映して幕を閉じる。この無常感漂うナレーションは少しづつ改変されて後のシリーズにも使用され続けている。

クロノ・クロス

【引用】Game Over: Chrono Cross
YouTubeチャンネルGameOverContinueより

「かくして、セルジュという生命はこの世界に生まれ落ちることすら許されぬこととなった。運命は、逆らう者には容赦しない。」
テイルズオブファンタジア同様、歴史を変えていくRPGだが、歴史全体よりも主人公個人に焦点を絞った情緒的なメッセージとなっている。

ヘラクレスの栄光

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「おびただしいりゅうけつ!ヘラクレスは そのば にくずれおちた やがて しずかに めを とじて えいえんの ねむりに ついた」

もしかしたら上記の二作品のような、詩的なゲームオーバー画面の嚆矢かも知れない。古代ギリシアを舞台に英雄ヘラクレスを主人公としたRPG。静かな死というよりむしろ血沸き肉踊るようなこのテキストは、本作をリリースしたデータイーストのゲームの特徴を表している。

さて、今回この文章を書いてみて、自分が思いついたものがRPG作品に偏っていることに気が付いた。「ゲームオーバー画面」というテーマを考えた際、自分の印象に残ったものがRPGに多かったのだが、これは自分がアーケードゲームやPCゲームよりも家庭用ゲーム機でRPG作品に多く触れてきたことが要因だ。世の中にはまだ自分が見たことのないようなゲームオーバー場面が数多く存在するのだろう。実際、配信の中で出た「がんばれゴエモン」シリーズは自分が殆ど触れてこなかったシリーズなので興味深かった。
皆さんにとって印象に残ったゲームオーバーはなんだろうか?宜しければコメントなどで教えてもらいたい。

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