現代短歌 《炎上を売り物にして》

※20代前半に経験した絵の仕事に関するちょっとした騒動を下敷きにした十首。
実在する人物・団体とは一切関係ありません。

推測で生んだ不幸に共感を集めて売れても虚しいだけさ

着飾って媚を売っても無駄だからお前にされた全てを忘れぬ

優しさを踏みにじる時どんな気分あんたも味わえお気の済むまで

人間を見下し蔑み楽しいかご自由にどうぞ空っぽ娘

いつまでもどうせ満足できないさ劣等感と仲良くしてな

炎上を売り物にして生きなけりゃやってけないのか可哀想だね

いらないよあんたなんかに買わされたTシャツサンプル破いて捨てた

健康に気を使ってるから選ぶのねルイボス緑茶褒められたいの？

そうですかそれでも私は飲みますよクリーム盛り盛りキャラメルラテを

きらきらに染めた髪の毛言い訳にまかり通ると思うなさよなら