![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/65650447/rectangle_large_type_2_840b16cfa03e73895f309f696992e58c.jpg?width=800)
現代短歌 《小瓶》
深い海のような星が瞬く空のようなブルーがこぼれ落ちる
秋の新色予約注文だなんて自分のためなら多分しない
あなたなら何を描くのでしょうかどんな世界を表すのでしょうか
壊れるなガラスのように繊細じゃないと信じたい私の心
壊れるのならいっそ引くべきか自らの手で破り終わらせるべきか
何もしなければ尚更ガラスの破片は胸を切り裂くのだろう
拾い集めた破片をアッシュブルーの空に並べれば寂しい音色
その色は「名高き青」というようであなたの優しさを見るようで
受け取ってもらえぬかもしれぬ小瓶は今何を想う何を求める
この小瓶を渡せるだろうか私にはそんな勇気があるだろうか
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?