見出し画像

現代短歌 《「シロ」や「シロ」》

365日で人は変わるだろうか今日も寝て起き食べる


他人の誕生日を知っている当たり前が不自然と気付く時


誰がいつ起きているかが筒抜けなこの世の心地良い気持ち悪さ


いつまでも無くならぬ飴舐めまわし何処にも行けぬと嘆いても無駄


時の止まったハート型の掛け時計を眺めつつも行けない過去


冷たいチョコレート冷たいコーヒー自律神経かき乱されて


頭痛と熱ですこれは恋いいえ北風の到来です残念


散歩に出たが教えてもらった道忘れいつの間にか見つけた猫


「シロ」や「シロ」生きていたのかお前野良なのか家はあるのか元気かい


雪と戯れる「シロ」の話聞き探し回るも出会えぬ運命

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?