現代短歌 《私はここで》
次会えるのはいつでしょうかコップの縁をなぞりながらああ遠いな
空が暗くなり星がこぼれ落ちそうでも私はここであなた待つ
お願いよ夢を消さないで誰かの灯した炎ゆらめくのを眺め
誰だって何にだってなれるさ全ては自分次第風を受けて
書くあての無いいつかの手紙のために綺麗な便箋を手に取る
脳内栽培した野菜をそろそろ収穫君に会える気がして
優しい嘘つかれるくらいなら君の手で壊して捨ててしまえよ
蜜が甘いうちに食べる涙が喉につかえて苦しむ日が来ても
あなたの心鏡に写して見せて怖がらないでもっと近くで
優しい歌しか聴かなくなって心の中の芝生が枯れそうで
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