現代短歌 《オルゴール回して》
オルゴール回して流れる星の数かぞえて祈るあなたの無事を
雨雲のような想いは膨らむがあなたのことは何も知らない
君の描く線をなぞって追いかけて辿り着きたい空の彼方へ
お願いよ虹をかけたら夢くらい見させておくれ記憶の奥底
夕焼けとともに燃ゆるは恋心灰になるまで跡形も無く
燃え尽きた想いを拾い集めたら暗い空にも散りゆく星々
風よ吹け私を飛ばしてくださいなどこまでも遠く誰も居ない場所
雷の落ちた衝撃激しくも願い捧げる夢の中では
カーテンの揺れるような日々太陽に焼き尽くされても残る言の葉
雨風をしのいで生き抜く毎日を捨てきれずにいたあの頃の私
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