![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/54596136/rectangle_large_type_2_1349c18c945c0d7a5bb204802d81c9d5.jpg?width=800)
現代短歌 《虚しさの色》
いつまでも降り続けるその雨は過去 どこかへ連れ去られてしまった君
美しき夢は心地良い場所だけど いつしかそれも消えて無くなる
人間は時間と記憶に支配され「生きられるよう」できているのだ
夕闇に隠れた手足は薄汚れこちらへ来るなと合図を送る
夜風から浮かび上がった線なぞりどこまでもつづくここに無い国
あまりにも夢を見すぎてしまったかフワフワと浮く地上3センチ
甘口のホイップの上に溶けた蝋 重なる時間のスポンジケーキ
カーテンの揺れる窓から差し出したあの子の勇気は何処かで途切れ
寂しさと虚しさは行方知れずでも残された重み背中にずしりと
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?