見出し画像

プレミアリーグ第30節 TOTvsMUN雑感~最適解は何処へ??~

20日日本時間午前4時15分KOで行われた、Totenham Hottspur vs Manchester Unitedの個人的な感想をまとめた。

まずここまでのユナイテッドの戦いをまとめてみよう、といきたいところだが、あいにく今季は受験生だったもんで直近2.3試合しか見れていないのであまり細かなことは語れない。

が、今季のユナイテッドは組織的に引かれた相手を崩す方法を持たず、その割にビッグ6には滅法強いというのが通説的な見方である。そしてブルーノフェルナンデスの加入によってチームが上り調子になったところでCOVID-19によるリーグ戦の中断。それなりに戦い方もわかり、ブルーノの使い道もなんとなく決まったところでの中断であり、ユナイテッドにとってこの中断はやはりマイナスの側面が大きいはずだ。

対するスパーズだが本当によく知らん。芸能人の炎上で知らんことはあまり言わない方がいいと学んだのでなんも言わん。ケインa.k.a.イングリッシュ・ライアン・ゴズリングが大怪我したのは知ってる。あとシーズン前ロチェルソは絶対滑ると思ってたのが記憶にある。でも結構良いらしい。開幕前に変なツイートをしなくて良かったと心から思う。

Starting XI

さてさてそんな訳でスタメンについて書いていこうと思う。ユナイテッドは長らく足首の怪我(仮病??)で欠場してたポール・ポグバがスカッドに復帰、スターティングで出てくるのか、ブルーノとの共存は可能なのかなど大いに気になったが蓋を開けてみればベンチスタート。中盤はフレッヂ、マクトミネイ、ブルーノで組み、またCFにはマルシャル、RWGにはDJが入る形になった。

スパーズはケインa.k.aラ・ラ・ランドが復帰、トビーロチェルソどうしたのかな〜ふふふーんって感じ。要はマジでよく分からんのである。

立ち上がり~前半終了

・静かな立ち上がり。ブンデスで結構ハイプレ系のチームが噛み合わず前半30分以内に終戦する、という一連の流れを見てるからかどうかどっちもリスクは犯したくないという思惑が見え隠れする立ち上がり。余談だが上手くいかなかった時のレジリエンスの弱さは中断明けものすごく感じる。

・ユナイテッドは基本は可変型。守備時は4バックに2ボラ(フレッヂ+マック)+1トップ下(ブルーノ)に3トップ。攻撃時は左ラテラルのショー(こいつまた太ってやがる)を大外のレーンの1列前に置き、AWBアイスマンマグワイアの3バック、まあ形としては3-5-2みたいな形になるのかな。
形はなんにせよとにかく右に誘導され続ける。明らかにマックAWBDJのトライアングルを狙い撃ち。ブルーノが絡もうとしても完全に消されてしまう。やっぱリンクマンが1枚だけだと捕まえやすいし相当厳しい。苦し紛れの裏パスかDJの2枚を相手にした絶対抜けない単騎特攻しか攻撃の形がなく、完全にゲームを支配される。

・スパーズはソリッドでコンパクトな守備からソンケインベルフワインで手数をかけずシュートまで行こー!!といった感じだった気がする。エリクラメラがギャップで受けるの上手かったね〜といった感じ。

・そうこうしているうちにスパーズがベルフワインのゴールで先制。左サイドのこぼれを拾ってベルフワインが特攻、右足一閃。デ・ヘアも触ったが弾ききれずゴールイン。

確かにその前のマグワイアベルフワインに対する対応が、センターバックとは思えないほどお粗末であったというのもあるが、このシュートをデ・ヘアは防がなければならなかっただろう。

1枚目を見ればリンデロフは完全にファーを切っているので実質ニア勝負であり、コースとしてもそんなにいい所ではない。確かに体に近い所であり足で対応するか手で対応するか迷うところでもあるが、数年前の彼ならいとも簡単にこのシュートをストップしていたであろう。
反応系のGKは劣化が早い、ともいうがデヘアの場合急加速度で劣化が進んでる気がする。そしてこのタイプはカシージャスを見れば分かるが、使わないとさらに劣化が早まるディーノをレンタルバックし、デ・ヘアはそろそろ潮時なような気がするが、そもそも買い手があるのか...首脳陣の判断やいかに。

・先制されたあともずーっとスパーズペースで前半終了。点取れる気がしないね〜って感じ。

2nd Half

ポグバが前半からアップのペースを上げているとの情報があったものの、とりあえずメンバーはそのままで後半を迎える。後半開始と共にユナイテッドはボール保持時にマグワイアの位置を上げマックマグワイア横並び、フレッヂを1つ前に上げて、ブルーノを補佐するような形にするが今ひとつ機能せず。

・63分遂にフレッヂに代えてポールポグバ登場。やはり圧倒的な雰囲気を纏っている。それと全くいい所の無かったDJに代えてレフティのグリーンウッドの投入。流れを変えにかかる。

ポグバ登場から完全にユナイテッドペース。マックのワンボランチにポグバブルーノを横並びにするような形。ポグバがボールを引き出すしタメを作る、クリエイティブなパスを供給する、前に運ぶことで、スパーズの陣形もポグバを警戒、それによって主に横の距離感を崩し、ブルーノも自由を手にする。スパーズディフェンスはなかなか的を絞れない。しかしロリスのビッグセーブなど、水際でスパーズも意地を見せなかなかゴールが割れない。

・このまま結局負けるのかと誰もが思った80分、ついに足首の怪我を理由にプレーを拒否し続けたアイツが男を見せる。右で持ったポグバが独力で中へ突破しダイアーの前へ体をねじ込む。たまらずダイアーは手を使い、ポグバが倒れる。これがPKの判定。ブルーノが難なく沈め同点。81分、1-1の同点に追いつく。

・流れに乗ったユナイテッドはポグバを中心にイガログリーンウッドを生かしながら攻勢を強めるも結局ゴールを割れずタイムアップ。再開初戦は両者痛み分けとなった。

ブルーノとポグバの共存は可能か??

・やはりブルーノの加入当初から言われていたポグバとの共存が可能かという問題がこのゲームの争点とも言えるだろう。
正直YesともNOとも言いきれない。ポグバが入ってきたことによる攻撃の活性化を見ればYesと言いたくもなるし、言えて当然とも思えるが、ビハインドで受け身に入ってる相手、残り30分で下がるゲーム強度といった状況があっての彼らの共存が機能したんだと思う。

さらに現状彼らを同時起用した時、アンカーを安心して任せられる駒がいない。フレッヂはタッパ不足。マックはクオリティの問題。マティッチは稼働率が上がれば上がるほどクオリティの低下が顕著。この過密日程で計算できる選手ではない。やはりこの辺のリスク許容度を考えると、このゲームのたった20数分上手くいったからと言って、すぐに彼らを先発で起用するというのは安直で、幼稚な考えだとも思える。

ただやはり1人のユナイテッドサポーター、Footballファンとしてあの2人が同時にピッチで舞うというのはワクワクが止まらない胸アツ展開であるし、久しぶりにユナイテッドの試合を見て胸が踊った気がする。まあ普通にしれっとオーレが次節同時起用して案外上手くいったりするかもしれないっすね〜(自分の予想が外れた時の予防線をしっかり貼って"リスクヘッジ"しています)

てな感じでスパーズ戦のレヴューを書きました。また気が向いたら書きます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?