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ピボット(転換点)とポートフォリオ再構築


1.市況について

①1月から3月までのラリー


年明けはぐずつきました(昨年10月末以降の過熱感が影響)が、1/17~3月末までは米国株はラリーとなり、大きく上げました。(図①)

②4月の調整


4月に入り、過熱感と納税金額の確定(4/15で決まる)のためのキャッシュ確保から20日間ほどの下げ局面。S&P500は約5.5%程調整しました
(3/28 5254→ 4/19 4967)
その後4/末まではレンジ相場となり、5/2に大きな陰線を付けて底入れ(図②

③5-6月のラリー


5/3に窓を空けての上昇となり、ここから6/20のザラ場で史上最高値5005を付けるところまで上昇しました。(図③

④転換点?

6/20、6/21で相場をけん引してきたAI銘柄が続落。少なくとも短期的には一旦小休止になると思われます。
これが小休止となるか?秋までの大き目の調整となるか?は注視が必要です。
③の中間で一度同じような場面がありましたが1週間で持ち直し、再度ラリーを演じましたが、個人的には2か月程度のラリーがあったので、すぐにラリーが再開される感じはしていないです。(直近の養分を吸い尽くしたので、再度ジャンプするためには日柄が必要だと思います)

2.天井のサイン

一部の銘柄が引き上げる相場

NASDAQ100のAD Line(上昇銘柄数-下落銘柄数)の推移を見ても分かるように勝っている企業はほんの一握り(半導体+BIG5)で相場が上がっている歪な上昇の仕方です。(それ自体はITバブルの時もあったそうですが)

年末ごろとは方向性が違うのが分かります

そうなると、その一部の銘柄に異常がある場合、相場全体が異常をきたす可能性が高そうです。その中でも圧倒的リーダー銘柄のNVDAが風邪をひくと大きな転換点になると思われます

天井のサイン

①大きなベアリッシュリバーサル
 6/20にここ最近で最も大きなベアリッシュリバーサル(=相場の天井で見られる陰線が陽線を包み隠すシグナル)が出ました。前回出たのは3/8で、この後2か月間その時の高値を超えられずぐずつきました。今回もそれぐらいか。もう少し長い休憩になる可能性は高いのでは?と考えています

②靴磨きの少年&単体株のレバレッジETF登場
 ここ最近、普段株式に馴染みのない人でもNVDAがーって言うようになったり、株クラでも「エヌビディアしか勝たん」「ガチホ」とかいう声がよく聞かれるようになりました。またエヌビディア株式単体のレバレッジETFが登場してきました。
 このような場合、株式に詳しくない人が高値掴みを恐れず買ってくるので、勢いは付きますが、その陰で賢い人は売り始めていたりする場合が多いと言われています。いずれも相場の天井付近で見られる現象となります。
 誤解を招かないように言うと、これでエヌビディアが終わりということではなく、しばらくの間はぐずぐずするのでは?という話で、決算を頼りに買っている人は、次の決算8/15までホールドするのは、なんら問題ない行為と言えます

3.ポートフォリオの再構築

 ここまでの話を総合すると、この先しばらくは、上がるより、下げるリスクの方が高いって話をクドクドしました。
 この先の下げは指数で10%程度の調整(10%の調整が年1.1回あるが、今年はまだ来ていない。)。今までブイブイ言わせてきた銘柄たちは、その倍程度の調整が入る可能性は結構あると思っています
 その先に目を向けると、大統領選が終わり(不確実性の低下)、利下げ期待が近くなる(金利低下による株高サポート)、11-12月は盛り返す可能性は高いと考えられます。アノーマリー的にもそうなっていますからね。

っということで、ここから先は私の個人的ポートフォリオの転換の内容です。

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