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欧米は、ウクライナへの支援を来年も続けるか??

一部報道によると、ロシアがウクライナへ侵攻してすぐ、アメリカは、ゼレンスキー大統領に亡命することをもちかけたらしい。

しかし、彼は残り、戦った。

ウクライナでは、現在、戒厳令により、選挙が行われないらしい。

個人的には、選挙はしたほうがいいと思う。

さて、ウクライナの戦況について、いろいろ考えるのだけど、まず欧米の支援がいくらあったとしても、ウクライナ単独で、被占領地域を奪還するのは不可能だと思う。

政治的バイアスとしては、クリミア奪還を目指して反撃に転じなければならないのは、それはわかるのだが、実際、キーウの防衛にここまで成功しているのが奇跡なくらいで、数年でクリミアを奪還しようというようなことは、いくらロシアが多くの戦力を失ったからといって、簡単なことではないはずだ。

実際、ロシアの目論見としては、アメリカが、アフガニスタンから逃げ出したように、ゼレンスキーも逃げ出すだろうと、国境を越えたわけだけど、そうはならず、手痛い損害を受けている。

その後、さすがにロシア国内で、この戦争は否定されるだろうという目論見もあったが、ロシア内でのデモはあっさり鎮圧され、欧米からの経済制裁も、だんだん効果が薄れてきて、経済制裁で、逆に天然ガスが手に入らず、手痛いしっぺ返しをくらっている。

実際、欧米からしてみれば、いったん停戦して和平をして欲しいという意見の人も少なからずいるのではないかと思う。

ロシアが勝利するシナリオとしては、

欧米からの支援がなくなり、じわじわと戦線を移動されられたウクライナが、キーウに頻繁に攻撃を受けるようになり、防衛しきれないところまでおされて、最後にレジスタンツ活動になるというようなシナリオ。

これが、現実味を帯びてきているところではある。


ウクライナが勝利するシナリオとしては、

これが勝利条件がとてつもなく難しい、クリミア奪還を勝利条件とすると、おそらく半世紀はかかるだろう。 したがって、ウクライナが勝利するのではなく、ロシアが敗北するパターンとして考えることとする。

いまのロシアにとって、最も影響力のある国は、中国でだろうと思う。

この中国の経済が倒れ、天然資源をロシアが中国に売れなくなるというか、中国に買うお金がなくなるということでも起きない限り、ロシアは、半世紀は戦い続けるのではないだろうか。

さすがに、半世紀も、そんなことされてはたまったものではないが。

ロシアも、クリミアにはこだわるだろうと思う。

ロシアが敗北するパターンとしては、政権の交代以外に無い。

その後に、クリミアを手放すかどうかはわからないが、政権が現状のままであるかぎり、どんな手を使ってでも、継戦能力を維持しようとするだろう。

さすがに、いま中国経済が停滞しているとはいえ、GDP世界第2位の国家が、ある日突然、天然資源を買うお金がなくなるとも考えにくい。想像できない。

ロシアの政権交代も、起きそうには思えない。


どちらも勝利しないシナリオになっていく可能性が高い。 ウクライナは善戦するもクリミアを結局取り戻せず、ロシアも消耗戦で、終わらせたい戦争を終わらせることができないという、かなりカオスなシナリオである。

このシナリオも、避けたいところではある。


わたしがお金を出すわけではないので、欧米が、来年もウクライナに支援をするかどうかをとやかく言う筋合いはないが。

ただ、ひとつ言えるのは、日本もそうだけど、欧米は当事者ではないわけではないということである。 直接、自国の兵士が戦ってきたわけではないにしろ、兵器を供与してきたわけである。

それを、いまさら急に、今年からやめますというのは、はっきり言って意味がわからない。

とはいえ、じゃあ半世紀続くかもしれない戦費は、さすがに払い続けられないといえば、そうである。

ゼレンスキーも、クリミアを取り戻すまで、戦費をよこせという口調ではあるが、おそらく、そこまでの金銭的余裕が、国際社会にない。

クリミアを武力で取り戻すだけのお金はどこにも無い。

キーウが陥落しないだけの支援を受けつつ、外交手段で終戦する方向性でやってもらわないと困る。 クリミアを取り戻すのは、武力ではなく、外交手段でできるようにならないだろうか。

むしろ、その手段を模索してもらわないと、もはや勝てそうにない。


ウクライナの兵士や、本当は戦いたくないロシア兵に対して、安全な場所にいる わたしのような者が このようなことを言うのは、失礼かもしれない。

だが、 この戦いは、いつ終わるんだ。

終わらない戦いに付き合えというのは、さすがに、違うんじゃないか?

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