見出し画像

サクラチェッカーで自作Kindle本のチェックをしてみた

2022年1月23日
昼寝研究所寝言レポート#2858

ドングリFMというポッドキャストでさくらチェッカーが紹介されていました。
ああ、これ同僚が使っているのを見て試そうと思ったまま忘れていたやつだ。

サクラチェッカーとは、Amazonの商品レビューに紛れ込んださくらによるレビュー(出品メーカーなどがお金を出して高評価レビューをつけてもらう)を見破ってその商品の安全性を評価するサイト。
下記のページにAmazonのURLを入れると、色々とチェックしてくれます。

というわけで、自作の小説をチェックしてみました。
(*以下、2022年1月23日の評価結果です。後で評価結果等が変わることは十分に考えられます)

わたしの小説についている、明らかに読んでないだろうという英語のレビューなどがありますが、それらはチェックできるのでしょうか? 
あと、最近他のサイトから感想をコピペしているものが散見されます。
それも巧妙なニセモノだと思われますが、どうなるでしょうか。

……自分の商品の安全度を確認するというのは、ちょっと本来の使い方とは違うような気がしますが、ニセモノっぽいレビューがとても胡散臭くて、そのせいで自分のKindle本の信頼度が低くなっているのでは、と心配なので試してみました。

まずはわたしの代表作(個人の感想です)である『青い月夜の特別なこと』です。

2022年1月23日現在の評価数は51件。
こちらの評価結果は……

おお〜『合格』だそうです。

なるほど。星の平均もAmazonで3.7(有効数字が小数点1桁)で、サクラチェッカー3.69(有効数字が小数点2桁)とほぼ同じ。
まあ、わたしが出品者ですが、特にさくらなどは依頼していないので、そりゃそうかと。
特に怪しいレビューの文章も見当たりません。
そして『信頼できる評価』を押すと、下記のレビューが選ばれました。
これは6人の人が「役に立った」としているのですが、他に27人が「役に立った」としているレビューがあります。そちらが選ばれないのはちょっと謎ですが、実のところ27という数字は多過ぎて怪しいというのはあります。

続いて一番レビュー数の多い『チョコレートの天使』をチェック。2022年1月23日現在の評価数は94件。

これも合格。Amazonでは星の平均が4.1ですが、サクラチェッカーだと4.29に。


幾つかの低評価が無効と見なされているのでしょうか。
なぜかこちらの結果には『信頼できる評価』が表示されません。理由はわかりません。
怪しいレビューの文章はこちらでも特にありません。

そして、次は『船は故郷へ』です。2022年1月23日現在の評価数は38件。無料の本。

Amazonでの星の平均が3.7で、サクラチェッカーだと3.69

『合格』ではありますが……

この商品はちょっと前からレビューの文章に問題ありと思っています。

レビューのいくつかが英文なのです。レビューを書いた人の名前はひらがななのに……

例えばI enjoyed this book very much.というタイトルのレビューはいきなり「Changed my life.」で始まってます。

え? 人生変わってしまった?

小説を書いた本人が言うのもアレですが、それほどの話じゃないでしょ。宇宙船の中の連続殺人事件ですよ。

さらに「休暇のためにこの本のオーディオブックも買った」と。
いや、この本のオーディオブックなんて存在しないから。
あと、これを「役に立った」としている43人の人! その判断、たぶん間違ってるで!

ね、怪しいでしょ? もうこの小説自体が胡散臭い感じがしますよね……

あと、この小説を別の人(名前はひらがな)は
This book is perfect. It flows beautifully, it takes the reader inside the marsh land, grips the heart.(この本は完璧だ。美しい流れで、読者を湿地の内側に連れ込み、心をつかむ。*DeepL翻訳)
などと美しい表現で激賞しています。そんなおもしろい本があるなら教えて……

このように名前はいずれもひらがなで本文が英語の、素直に信用できないレビューが6件あります。
16件中6件がこれではちょっと多いよな……

で、サクラチェッカーで「信頼できる評価」を見ると……

いや、英語だから。まあ、確かにこれも43人「役に立った」としてるからね……

また、最近になって顕著になってきた問題があります。
だいぶ前に書いた『月の案山子』でその辺りが明らかに……

サクラチェッカーで合格になっています。

で「信頼できる評価」はつるxxxさんという人のレビュー。
「キンドルにて。ファンタジー風。案山子の登場に違和感がなく読め〜

日本語で、ストーリーにも触れた感想なので、一見ちゃんとしているようですが、実は読書メーターという本の感想をアップするサイトの2014年のレビューのコピペですね……

読書メーターのユーザーがAmazonに自分の昔の感想を貼りつけている、というのなら問題はなさそうですが、同じレビュワー(Amazonのつるxxxさん)の『九月に蝉の鳴くところ』の感想「小さな違和感が少しずつ〜」は読書メーターの別アカウントtxxxさんによる4年前の感想のコピペ。

さらに『静かな月夜の不確かなこと』では読書メーター別アカウントNxxxさんの「なかなか面白い。助手のティティアのイメージが〜」もコピペしています。

このように別のレビューからのコピペをすると、内容にはちゃんと言及している、一見ちゃんとしたユーザーの体裁が整うわけで、まあ、そのアカウントを用意することで何かできるんでしょうね……

こういった読書メーターやブクログからのコピペが多くなっています。
それらは本を褒めているのに星が2つだったり、適当なものなので、レビューの内容に一喜一憂している者としてはちょっと悲しい現象です。あと、そういうレビューは「役に立った」の件数が明らかに多いので、目立つのです。

この辺りはサクラチェッカーでもまだ識別できないということで、そういう目的では使えないことがわかりました……

Kindelで本を出している人の参考になればと思います。

=====================

というわけで昨日2022年1月22日の自作Kindle有料版ダウンロード数は4冊。無料版が1冊でした。
Kindle Unlimitedの既読ページ数は2229。ありがとうございました。

今日は上記の内容を書くのに時間をかけてしまいました……まあ、気になっていることでしたが、Amazonでの改善はされないんだろうなあ……

それでは本日もお疲れ様でした。
おやすみなさい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?