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企業探偵の独り言 vol.7

働くということ
以前にも述べた事であるが、小生はバックグラウンドチェックが主業の調査会社で勤務している。
バックグラウンドチェックとは、簡単に言えば採用候補者の前職での仕事振りや能力、退職理由などを調べることである。
この仕事をしていると、本当に優秀な人や全く信用出来ない人など、様々なケースを目の当たりにする。
つい先日、部下が担当した案件であるが、被調査人(採用候補者:以降、Aさんと記す)が履歴書に書いてきた職歴は全てデタラメ。入社すらしていない会社を履歴書に羅列してきたのである。
Aさんは、履歴書に書けるような職歴が無い人なのかもしれない。はたまた、正直に書くと前の会社で行った不祥事などが発覚することを恐れて書いてこないのかもしれない。人は誰しも、叩けば埃のひとつは出るものなので、その辺は承知しているつもりであるが、こうも嘘をつかれると呆れてしまう。
Aさんは、働くということをどんな風に思っているのだろう。仕事をすることに真摯に向き合っていない事だけは言える。偽りだらけの履歴を提出して入った会社で胸を張って働くことが出来るのだろうか。
きっと出来ない。嘘は嘘でしか繕えないので、Aさんはこの先も嘘を重ねていくのだろうが、人として労働するということを真剣に考えてみて欲しいと思った。

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