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私も知らなかったBリーグ取材の世界

この記事は川崎ブレイブサンダース【All-In】 Advent Calendar 2023 - Adventar 17日目への寄稿となりますが、今回の内容はブレイブサンダース要素が薄めなのは予めご容赦ください。

とめ と申します。ブレイブサンダースはB リーグ初年度から応援し始めて、8 シーズン目になります。
普段はエンドで撮影しながら観戦しています。(ほぼ撮影ですが。)

今年の初めから、沖縄バスケットボール情報誌の OUTNUMBERさんにて関東限定のフォトグラファーとして活動させていただいているのですが、書ける範囲で取材カメラとして現場に入って取材する際の流れみたいなものを書いて、Bリーグの試合の取材がどんな様子なのかを感じてもらえればと思います。

※各媒体さんによって異なるところもあると思います。あくまで私の場合です。


前日までに

<取材申請>

まず媒体から取材カメラとして入る旨を試合主催クラブに申請してもらいます。
(私の場合は媒体から、この試合の取材に行けますか?と聞かれるので、行ける場合は申請してもらう、という流れが先にありますが。)

申請が通ると、取材に行くことが可能になります。

※取材を行うには色々な規定があり、それを満たしてないと取材はできません。

<機材準備>

機材は前日に準備します。
当日だとバタバタして忘れ物をしやすくなるからです。

持参物は基本的には以下の通りです。

カメラ2台(1台は縦グリップ付)
レンズ2本〜3本ぐらい
予備のSDカード
カメラストラップ2本
予備バッテリー1本
サブバッグ(貴重品とか3本目のレンズを入れる用)
クッション(フロアにベタ座りはお尻が痛いので)

泊まりで行く場合は、PCやカードリーダー、バッテリー充電器等も持っていくことが多いです。

<その他事前準備>

試合主催クラブから取材に関しての注意事項が事前に送られてくるので目を通しておきます。
撮影可能位置とか、当日のタイムスケジュールとか、当日の受付についてとかですね。

今シーズンはカメラエリアは土足禁止というアリーナもありましたので、この場合は上履きの準備も必要です。

当日

<試合前>

人に寄ると思いますが私は試合開始1時間半前〜2時間前ぐらいに会場に入ります。

某アリーナの有名な心臓破りの階段


ほとんどのアリーナはメディア控え室があるので、そこでカメラの準備を行います。

試合によっては撮影位置について指定があったり、取材者が多い場合は撮影位置は抽選になったりしますので、その辺りの確認も控え室で行います。

準備を終えた後は、フロア内に入り、ぐるっと一周して、会場の雰囲気を感じつつ、撮影位置の確認を行います。
特に撮影位置を指定されてない場合は、早い者勝ちみたいな感じになるので、自分が撮りたい位置に目印を置いておきます。


また、控え室では記事を書かれる方と、どういう写真が欲しいか、どういう場面、選手を抑えた方が良いか、などを事前に打ち合わせます。

試合開始前40〜60分前には撮影位置にいるようにはして、アップの様子を撮影しながら、設定の微調整を行ったりします。

※媒体によっては、横構図での写真を求められることもあるようですので、その場合は横構図での撮影を心掛けることになると思います。
(横構図は使い回しがしやすいのと、スマホで記事を見た際に画面での収まりが良い。)

<試合中>

基本的には取材対象のチームがオフェンスしてくる側のカメラエリアで撮影しますが、取材者が多い時は撮影位置の変更ができない場合があり、その場合は、前後半どちらかは逆側のエンドでオフェンスを撮ることになります。

(あれ?なんで逆側のエンドからの写真しかないの?という記事を見かけることがあると思いますが、それはこういう事情です。)

試合中は撮影に専念しますが、OUTNUMBERでは試合中にXで試合写真と共に試合経過をポストすることがあるので、それに合わせた写真を試合の合間を見計らって、記者の方に写真を送ることもあります。
(速報的な位置付けなので、ほぼ撮って出しか、スマートフォンで軽く現像した写真を送信します。)

あと、カメラエリアで撮っている関係上、プレー中の選手が稀に突っ込んできますので、そこは注意しつつの撮影になります。

(撮ってる時に、「あ、これは突っ込んできそう」と分かりますが、避けられるかはまた別の話だったり。)

前後半を撮り切ったら、試合後のセレモニー等は撮らずに控え室に戻ります。
(天皇杯ファイナルやCSファイナル等はセレモニーも撮ります。)

※試合後に割と早めに引き上げるのは記者会見があるからです。

<試合終了後>

控え室に戻ってきたら、速報版でXでポストする写真をセレクトしつつ、記者会見の撮影を行います。

ビジターチームのHC、ホームチームのHC、ビジターチーム選手、ホームチームの選手の会見の様子を順次撮影します。

チーム都合で会見の順序は変わることもありますので、そこは適宜対応しつつ、撮影となります。

また選手は会見形式ではなく、囲みになる場合もあるので、その場合は各選手を回って撮影していきます。

記者会見まで撮り終えると、撮影の仕事は終了。アリーナを後にするのは、大体、試合終了後1時間半〜2時間後ぐらいですかね。

※記者会見の中でも特にHCの記者会見はかなり面白いので、記者会見の全文を目にする機会があれば是非読んだ方が良いです。

<帰宅後>

媒体や人に寄るとは思いますが、私の場合は、翌日、遅くても翌々日には納品したいので、帰宅後すぐに作業に取り掛かります。
(GAME2が翌日にある場合は、翌日の試合開始前までが納品目標です。)

写真のセレクトは試合中、控え室、帰り道にある程度行ってますが、帰宅してからPCでバーっと見てセレクトを行った後、現像して、納品となります。

21時終わりの試合だと、場合によっては午前2時とかまで作業する場合も(割と)あります。

※記者さんもそうだと思いますが、ある意味、帰ってからが勝負の仕事ではあります。

<最後に>

いかがでしたでしょうか?想像と違ったでしょうか?

試合の前後も入れると、合計で6時間弱は会場にいた上で、帰宅後の作業もあるため、1試合で10時間とか費やしてるかもしれません。
(恐らく、記事を書かれる方も同じような感じだと思われます。)

皆さんにお読み頂いている記事に、どれぐらいの時間と熱量が注がれているのか、少しでも感じていただければ幸いです。

おまけ

2024/2/7 にとどろきアリーナで開催予定の川崎ブレイブサンダースvs琉球ゴールデンキングスの試合をカメラとして取材させていただく予定です。
見かけた方は是非お気軽にお声がけください。

また、OUTMUMBERでもいくつかの記事で写真を提供させていただいてます。お時間があれば是非覗いてみてください!

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