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岡谷エコ・アソート株式会社(代表取締役:倉谷賢司)

会社名: 岡谷エコ・アソート株式会社
住所:北海道苫小牧市字勇払265番地の27
代表取締役:倉谷賢司
創業年: 1972年

【会社のあゆみ】今年で創業50周年

苫小牧市に本社を構える岡谷エコ・アソート株式会社は、1972年に親会社である岡谷鋼機株式会社が設立した金属資源のリサイクル会社です。当初は”株式会社北海道オートスクラップセンター”という社名で、その後”株式会社岡谷スクラップセンター”となり、2004年に現在の社名になりました。現在は、札幌市や千歳市にも事業所があり、本社のある苫小牧市には使用済み自動車リサイクルを専門に行う”ELVリサイクル事業部”もあります。「コロナ禍ということもありますが、50周年を迎えたので弊社らしく何かできないかなと考え中です」と倉谷さんは話してくれました。

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【会社組織】全世界・全国を横断するネットワークが強み

全国にあるグループ会社間では定期的に異動があり、また親会社である岡谷鋼機グループは世界23か国に展開しています。倉谷さん自身も岡谷鋼機の名古屋・東京を経験し、およそ3年前に岡谷エコ・アソート株式会社に着任しました。
「社長の判断で動く組織の運営は、今後継続していく中で難しい可能性があるので、社長はなるべく前に出ないように心がけています。また、社員第一主義で『時代の流れをみて、その1つ先を提案する』という親会社の文化を弊社でも大切にしています」と倉谷さんは語ります。

【会社の変化】現場の声をリアルに聞けるボトムアップ方式に転換

現在、組織的な部分では”トップダウン方式”から”ボトムアップ方式”に切り替わっているそうです。
「ベテランの方が退職するタイミングも重なり、全体把握されていた方が社内にいない状況になり、それを機に現場中心の仕組みに切り替わりました。変化を経験している社員は混乱もあったと思いますし、大変だと思いますが頑張ってくれていて感謝しています」
また、この3年の間に設備も大幅に入れ替えを行ったそうです。「シュレッダーやプレス機なども古かったので、昨年400馬力プレシュレッダーを入れました。今後も設備の入れ替えを行っていく予定です」

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【今後の展望】

「一番は社員に『岡谷にいて良かったな』と思ってもらえる会社を目指しています。そして、職場環境整備のための設備の入れ替えや仕入れの部分での『量から質へ』の体制作りに力を入れていきたいと思っています!」

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【鉄リサイクル工業会に一言!】

「いろんな情報発信もありますし、今の活動に満足していますが、一番は早く会って飲み会をしたいですね。太陽光発電のリサイクルやバッテリー系の見学や研究もできたらいいなと思っています。ずっと皆さんにお会いしていないのでドキドキしますが、次回リアルでお会いする時はどうぞよろしくお願いします!」

【取材後記】鉄リサイクル工業会北海道支部支部長

日本鉄リサイクル工業会北海道支部会員企業紹介、第5弾は苫小牧市に本社を構える岡谷エコ・アソートの倉谷社長にお話をお聞きしました。
岡谷エコ・アソートは鉄リサイクル企業では珍しく親会社が商社と電炉メーカーです。商社かメーカーのどちらかが親会社であるケースはありますが、両方から出資を受けている会社は日本全国でも稀ではないだろうかと思います。
親会社である岡谷鋼機はなんと江戸時代の1669年創業で350年の歴史があり、日本でも超老舗企業として知られております。

倉谷社長は新卒で岡谷鋼機に入社し、鉄リサイクルビジネスは岡谷エコ・アソートの社長になる数年前に担当する事になったそうです。オーナー系で個性的な経営者が多い鉄リサイクル業者を持ち前の明るさで担当し、月間5,000トンの鉄スクラップをおひとりで扱っていたとのこと。
そんな実績も買われて3年前に岡谷エコアソートの社長に就任されました。
就任後、老朽化していた設備の大型修繕、更新工事を3年間かけて行い、新しい取り組みとして千歳にも事業所を開設するなどチャレンジもされております。並行してトップダウン型だった企業風土をボトムアップ型に3年かけて変えていったそうです。

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また、現場のベテランの方が退職するタイミングで、若手にも責任ある仕事を任せていったそうです。若手のリーダーに変わったことで社内の雰囲気はフレッシュになっていっただろうと想像していますが、何より倉谷社長が着任されてから社内の雰囲気が大きく変わったのではないかと個人的に思います。
なぜそう思うのか?
私は人を採用する際、その人に「天性の愛嬌があるかどうか」を大事にしています。これは努力して身に付くものではなく、持って生まれたものです。倉谷社長と初めてお会いしたとき、「この人には天性の愛嬌がある」と感じました。
社員の方にもその魅力が十分伝わっており、一緒に仕事をしている皆様も楽しいのではないかと思います。

ここ2年間、鉄リサイクル工業会として集まる機会がなかったので、まだ倉谷社長と接した事のない会員さんもいらっしゃると思います。
今年は会員の皆様で一堂に集まり、倉谷社長の魅力を知って頂き皆さんで楽しい取り組みをしていきたいですね。

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