Taku

▪30代ミドルのリカレント教育の記録 ▪週に1冊up予定 ▪都内IT系 ▪Python…

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▪30代ミドルのリカレント教育の記録 ▪週に1冊up予定 ▪都内IT系 ▪Pythonユーザー ▪大学院で統計学をやりたい

最近の記事

青柳いづみこ『ショパン・コンクール』

著者:青柳いづみこ 出版社:中央公論新社 対象読者:クラシック音楽の奥深さを知りたい方、ピアノコンクールの真髄に迫りたい方 🌟レビュー🌟 ポーランドのワルシャワで五年に一度開催される、世界最高峰のピアノ・コンクール「ショパン・コンクール」。 その舞台裏を、ピアニストであり文筆家の青柳いづみこ氏が綴った本書は、1927年の創設以来の歴史を俯瞰し、2015年大会の熱気を現地から伝えます。 芸術の評価基準とは何か、日本人優勝者は現れるのかという問いに対し、音楽界の未来を

    • 藤 俊久仁、渡部 良一『データビジュアライゼーションの教科書』

      本書はデータビジュアライゼーションの基本を学ぶための一冊です。 データ分析の結果を正しく表現し、適切に伝えるためのコミュニケーションの技術として書かれています。 それもそのはずで、華麗なグラフを作っても相手に伝わっていなかったり、相手が疲れるものであったら意味がありません。 本書は理論編と実践編に分けられており、72通りの具体的な実例を用いて、ビフォーアフター形式で提示されているため、悪い例と良い例が一目で分かり、理解しやすいです。 7章ではTableauの使用方法に

      • 木下勝寿『時間最短化、成果最大化の法則──1日1話インストールする“できる人”の思考アルゴリズム』

        会社での生産性に課題を感じ、手に取りました。 著者は北の達人コーポレーションの社長・木下勝寿氏で、本書は経験から生まれた45個の「思考アルゴリズム」を紹介し、インストールして時間最短化し、成果最大化しよう、という趣旨のものです。 特に良いと思ったものを10個ご紹介します。 ①ピッパの法則 ピッと思いついたらパッとやる。 つまり、早く行動しようということです。 ②後でじっくり考えない法則 打ち合わせなどを受け身で聞き、打ち合わせ後に放置すると忘れて非効率。 なので、打ち

        • Kazu Languages『ゼロから12ヵ国語マスターした私の最強の外国語習得法』

          外資系企業で原いているため、英語再勉強のために手に取りました。 もちろん英語も取り扱われていますが、ポリグロット(多言語話者)や第三カ国語習得を目指す人に良い本です。 10年前には無かったアプリやYouTubeなどを使った学び方が多く取り上げられており、現代の英語勉強法だという印象です。 以下、私が本書から特に学びを得た部分です。 ①頻出フレーズを覚える 主にケンドラ・ランゲージ・スクール(YouTube)で学ぶ ②ネイティブの発音を真似る ・ケンドラ・ランゲージ・

        青柳いづみこ『ショパン・コンクール』

        • 藤 俊久仁、渡部 良一『データビジュアライゼーションの教科書』

        • 木下勝寿『時間最短化、成果最大化の法則──1日1話インストールする“できる人”の思考アルゴリズム』

        • Kazu Languages『ゼロから12ヵ国語マスターした私の最強の外国語習得法』

          須藤元気『減税救国論』

          🌺須藤元気 K-1ブームの際に総合格闘技から参戦し、ド派手でありながら芸術的な入場パフォーマンスと、バックハンドブローで番狂わせを起こすスタイルで人気を博し、『狂気の桜』などで俳優として抜擢され、お遍路やエッセイの本でベストセラー作家となった人物。 本業の総合格闘技では、最高峰のUFCで3戦2勝を記録している(勝ち越しは容易ではない団体)ので、実は本業でも素晴らしい実績を持つ方だった(この重要な点はあまり知られていない)。 人気絶頂の28歳で早すぎる引退を決断し、その後

          須藤元気『減税救国論』

          安藤忠雄『建築家 安藤忠雄』

          『建築家 安藤忠雄』は、2008年に出版された日本を代表する天才建築家、安藤忠雄自身による初の自伝です。 彼の建築に対する深い思索と、人生を通じた闘いの軌跡を綴られ、建築とは単なる空間の創造ではなく、人間の精神、自然との共生、クライアントとの戦いの芸術であることが伝わってきます。 まず、安藤氏は高校時代にプロボクサーになり、ファイティング原田の練習を見て限界を知り引退、高卒であちこちに就職し、そして独学で建築家になった人物です。 本書の中にも書かれてますが、建築家という

          安藤忠雄『建築家 安藤忠雄』

          鈴木祐『無(最高の状態)』

          結論から書くと、この本が目指すのは無我の境地です。 🌺無我に至ると人は5つの資質が向上する 1.智慧を持つ 智慧とは、 ①人生経験から得た知識を正しく利用できる  ②困難に直面しても不安がないまま行動できる ③自分や他人の精神状態を注意深く考察できる 2.幸福度の上昇 ポジティブな感情や他者への慈悲心が高まる 3.意思決定力の向上 感情や思考に流されにくく、客観的な判断がうまくなる 4.創造性の上昇 受容的で好奇心が強く、アイデアを生みやすくなる 5

          鈴木祐『無(最高の状態)』

          エレーヌ・グリモー『野生のしらべ』

          訳者:北代美和子 🌺どんな本か この本は神秘的で慈愛的な表紙から想像するほど、ハートフルな本ではありません。 自分らしさを貫く芸術家による、遠慮のない本音が綴られます。 ちなみに、表紙に出てくる狼に関するパートは後半の一部であり、大半を締めるのは幼少期から狼との出会いまでの半生です。 芸術家、音楽家、ピアニストの苦悩と生き様を知る恰好の良書だと思います。 🌺以下、本書の内容と印象的な発言を時系列でまとめました エレーヌ・グリモー 1969年、フランスのエクス=

          エレーヌ・グリモー『野生のしらべ』

          岩永二郎、石原 響太 、西村 直樹 、田中 一樹「Pythonではじめる数理最適化」

          🌿どんな本か 数理最適化の基礎から実務での応用までを学ぶことができる入門書。 Python言語を使って具体的な問題を解くプロセスを通じて、数理モデルの構築と最適化技術の実装スキルを身につけることができます。 🌿数理最適化とは? 最も効率的な組み合わせを見つけ、無駄や欠点を最少にする、ということです。 🌿例 簡単に言えば、500円という制約を元にした遠足のお菓子のチョイス問題のこと。 誰もが経験し、必ずオーバーしたことをドヤる生徒がいるアレです。 まず、遠足に持

          岩永二郎、石原 響太 、西村 直樹 、田中 一樹「Pythonではじめる数理最適化」

          テレサ・アマビール、スティーブン・クレイマー『マネージャーの最も大切な仕事』

          監訳:中竹竜二 訳者:樋口武志 🌺3業界、7企業、26チーム、1万2000の日誌調査、35年以上のマネジメント研究から分かった科学的に正しいマネジメントとは? インナーワークライフ(個人的職務体験) を生み出す環境を作ること。 🌿そのために必要なのは3原則 1.進捗の法則(やりがいのある仕事が前に進むよう支援) ・小さな勝利 ・ブレイクスルー ・前進 ・目標の達成 ※やりがいのある仕事とは? 病人のケアや貧困の撲滅のようなスケールでなくても、自分の仕事が

          テレサ・アマビール、スティーブン・クレイマー『マネージャーの最も大切な仕事』

          小川雄太郎「つくりながら学ぶ! Pythonによる因果分析 因果推論・因果探索の実践入門」

          🌿どんな本 データサイエンスの分野で重要な役割を果たす因果推論と因果探索について、Pythonプログラミング言語を用いて実践的に学ぶための本。 理論的な背景から具体的なコードの書き方まで、段階的に学べる構成となっており、データからより深い洞察を得るための手法を提供しています。 相関と因果の違いの説明から始まり、回帰分析や機械学習(ランダムフォレスト)による因果推論の方法が紹介されています。 また、因果探索ではベイジアンネットワークやディープラーニングを用いた方法も取り

          小川雄太郎「つくりながら学ぶ! Pythonによる因果分析 因果推論・因果探索の実践入門」