38 商品の取り扱い(続)

◆ 38 商品の取り扱い(続)
商品の取り扱いで、意外に雑になっているのが店間移動・物流センターへの移動です。
たとえば客注、キズもの返品などの場合、お客様の目には触れませんが、やはり、その店の商品に対する姿勢が浮き彫りになってしまいます。
以前、全国チェーンの事業部長をしていた頃、物流センターの部長から、商品の取り使いのレベル差を指摘されたことがありました。ひとつの店舗は、繁盛店ですが、梱包などにも気遣いがあり、キズもの返品の場合などメッセージが添えられている。もうひとつは、同じような繁盛店で、梱包は乱暴で、商品への愛情が感じられないというものでした。
前者の店長さんは、その後も見事に成績の良い店をつくりつづけました。後者の店長さんは、スタッフが長続きせず、結局イベント頼りで、店レベルが徐々に落ちていきました。
AMAZONでは、小さな商品の場合、搬送中に箱の中でいたまないように、エアパッキンで固定した状態で送ってくれます。
靴や、バッグなどの皮革製品を贈る場合に、互いに干渉して擦り傷がつかないように、あるいは段ボールにあたって傷にならないようにという気遣いをしているでしょうか?
プリントものと、白物など、きちんと分けていますか?
綿素材とウール素材を直接重ねてはいませんか?ジャケットなど、襟、アームの型崩れがないように畳み方を気遣っていますか?
重いものを下に、軽いものを上にしていますか?
商品の取り扱いひとつで、お客様に対する姿勢を教えることができます。

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