36 商品を見せる(続)

◆ 36 商品を見せる(続)
お客様に商品をお見せするときに、ちょっとセンスを感じさせる所作のコツ、その続き!
お客様にいろいろとお勧めするとき、目の前には、いつも3点を置くようにします。3つから選ぶのは、心理的に楽で、「楽しさ」を感じていられるからです。
服のように大きな商品の場合、3点以上になると目が疲れてきます。その場合は、新しい商品を一点追加してお見せしたら、あまり関心のなさそうなものを一点しまい、目の前の3点を維持するようにします。
ジュエリーなどの小物の場合でも、基本は一緒ですが、トレーの上にならべるのは、マックスで5点。接客をしながら、関心の低いものをさげて、3点に絞り込んでいきます。
この際、お客様の関心が高いものを真ん中に置くようにします。「中心」に置くわけです。
さらに絞り込んでいく場合もありますが、実際には、3点のなかから一点が選ばれることが多いようです。
さらに小技です。
人は、動くものに目が惹かれます。そういう習性をもっています。お客様の関心が高いと思った一点を中心に置くのですが、その商品にタッチする回数を増やす、あるいは所作を一際丁寧にするなどして、印象つけを強くすることができます。
試着の回数も増やしてみます。
接客は言葉だけではありません。小さな所作にもお客様の心を誘う力があります。

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