20を超えるBtoB SaaSの価値を最大化する「MFBC-CTO室」 ~vol.2 共通サービス部 部長 原田 大輔~
(本記事は、2023年3月にインタビューした内容をもとに編集しています。)
こんにちは、マネ―フォワード ビジネスカンパニー MFBC-CTO室採用担当の東岡です。
今回は、BtoB SaaSの価値を最大化するために、日々横断的なプロダクト開発に取り組む、ビジネスカンパニー「MFBC-CTO室」の魅力を届けるべく、シリーズ連載として3回に分けて公開するnoteの2本目です。
シリーズ連載は以下を予定しています。(一部変更になる可能性があります。)
まだVol.1を読んでいない方は↓コチラもぜひ一読ください!
<Vol.1のURL>
今回は第二弾として、共通サービス部の部長、原田にインタビューをしました!ぜひご覧ください。
まず簡単にこれまでのキャリアについて教えてください。
九州大学大学院を卒業して、新卒でマネーフォワードに入社しています。大学では、半導体・通信からコンピューターサイエンスまで、幅広く学んでいました。
研究テーマは、「機械学習を用いた画像のセグメンテーション」で、EMBC2019(IEEE Engineering in Medicine and Biology Society)という国際会議に採択されたりと、充実した学生生活でした。
ーマネーフォワードに入社したきっかけを教えていただけますか?
もともと、お金の見える化サービス「マネ―フォワード ME」のユーザーだったのが、マネ―フォワードを知ったキッカケです。
そして、1ユーザーとして認知はしていたものの、より具体的に興味を持ったのは就職活動のタイミングでした。就職活動で軸として意識していたのは「既存のルールに囚われない」「イノベーティブである」ことでした。
その中でマネ―フォワードには「バックオフィスを効率化し、人々がより想像的な仕事に注力するサポートができる」点で、非常に魅力を感じました。
また「お金を前へ。人生をもっと前へ。」というミッションを掲げている通り、様々なアプローチでお金の新しい在り方について何かできると思いました。
「成長している企業かどうか」も大切にしているポイントでした。実際に入社してみて、会社の成長に合わせて自分も成長できる会社だと思っていますし、組織が大きくなるにつれてチャレンジできる幅が広がっている実感があります。
ーマネーフォワードの選考や知る中で良いと思ったポイントはありますか?
急成長を遂げている企業の中で、若いうちから権限を持ち、責任をもってトライしたり、様々なチャンスに巡り会える環境であることが、社長の辻さん・CTOの中出さん・VPoEの渋谷さんのお話から理解できました。
中出さんとの会話の中では、スモールチームで権限移譲していることが面接の中で分かりましたし、渋谷さんとの会話では若手にチャンスを与えていきたいスタンスであることが非常によく分かりました。
また当時はデータ分析をやっていたので、最終面接で辻さんとデータ活用の話をできたことで、バックエンドのスキルを磨きつつ、その先に自分の強みを活かしたデータ活用をしていくなど、やりたいことができると思いました。
■以下参考:CTO・VPoEのインタビュー記事
ーマネーフォワードでのキャリアはどのように歩んできたのでしょうか?
2019年4月に新卒でマネーフォワードに入社して、1年目は「マネーフォワード クラウド会計」の開発に関わっていました。
当時大切にしていたのは、「とにかく人のマネをして吸収していくこと」です。また、関わる領域で色んなボールが落ちていたので、自ら積極的にボールを拾いにいきました。
そして、そろそろ新しいチャレンジをしてみたいと思った2年目のタイミングで、「マネーフォワード クラウドBox」の開発リーダーへの挑戦のお話をいただきました。
私は、リーダー経験もなかったですし、人に任せることが得意なタイプではありませんでしたが、せっかくチャンスの機会だとトライすることにしました。
ー2年目にしてリーダーとなり、大変なこともあったかもしれませんがいかがでしたか?
未経験の領域でしたが、マネーフォワードにいる人達が協力的なので、その点は非常に助けられました。「心理的安全性」を強く感じられる会社かなと思っています。
例えば、気軽に色々な技術的な相談をできるSlack上のチャンネルがあったり、その前提として立場に関係なく相談しやすい文化があったり、新卒の時も様々な場面で相談がしやすく助かりました。
そのような環境の中で、私自身が大切にしていたのは2点で「とにかくフィードバックを求めていくこと」「自分が担当する領域には、社内で一番になるぐらいキャッチアップしていくこと」です。
こういった地道な日々の積み重ねで、周りの方々に信頼してもらえるような努力をしてきました。
2年目は、とにかくがむしゃらに自分で物事を推進していく感じでした。一方で、チームでのアウトプットを最大化することの大切さを実感し、それを実現していくにはどうするべきかを、より考えるようになっていきました。
3年目には、管理コンソールのPdM、Techリーダーとして取り組み、現在は共通サービス部の部長に就任しています。
これからも好奇心に従って行動していくこと、幅広く視点を持つことを大切にし、新しいミッションに取り組んでいきたいと思っています。
1年目〜2年目の取り組みについては、CodeZineへの寄稿でも書いています。
「共通サービス部」について詳しく教えていただけますでしょうか?
共通サービス部は、「共通サービスを通してマネ―フォワードクラウドの成長を加速させユーザーへ最高の体験を届ける」というミッションを掲げています。
BtoB SaaSは現在プロダクト数が20以上を超えていますが、共通サービス部ではその共通機能となるマイクロサービスを主に開発しています。
共通サービスは全てのプロダクトで利用されていることから、全プロダクトのユーザー体験やレスポンスタイムに大きく影響します。
私たちの日々の意思決定が全体の状況を大きく左右するという事実に責任を感じつつも、レバレッジを効かせてインパクトの大きい課題解決ができることを楽しみながら、サービス開発をしています。
ー「共通サービス部」はどのような背景で誕生したのでしょうか?
もともとバラバラに存在していた複数のグループが部として一つになり、2022年8月に誕生しました。
グループ単位でも、今のミッションに掲げるような取り組みをそれぞれでしていたのですが、基盤を作るという同じミッションを抱えたチームが部として一緒になることで、グループ間のシナジーが生まれたり、チャレンジ機会が創出できたり、プロダクト数の増加によるUXやアーキテクチャ上の課題に対してより全体最適観点を取り込めるようになったと思います。
ーメンバー構成についてもおしえていただけますか?
「共通サービス部」は3チーム構成です。「ID基盤グループ」「契約基盤グループ」「クラウドBoxグループ」があります。
マネーフォワードの中でも若いメンバーが多い部でどのチームも20代のメンバーが多いです。皆優秀なエンジニアで若手のリーダーも活躍しています。
チームの成長と個々のメンバーの成長の両軸が実現できるよう、日々活動しています。
技術的な側面で言うと、Ruby on Railsに強みがあるメンバーが多いです。吸収力の高いメンバーが多く、新しい取り組みに対してもみんなで協力する体制ができていると思います。
実際、ユーザーへの価値提供を考える上でフロントエンドをNext.JSで作り替えるという意思決定をしたチームが2つあります。横断本部にはフロントエンド推進グループがあるのでフロントエンドエキスパートに技術的なサポートして貰いながら開発を進めています。
もちろん経験豊富なメンバーも部に在籍していて、経験豊富なメンバーの経験や知見を効率的に活かしながら開発を進めています。
マネーフォワード全体のプロダクトが急成長しているため、共通サービス部の各チームが挑戦する課題が日に日に大きく高難易度になっていると感じています。
今後、共通サービス部の技術力をさらに高め、MFBCの成長をさらに加速させることができる基盤開発を行っていくために、採用活動を行っています。
ー共通サービス部以外のチームやメンバーとの交流はあるのでしょうか?
本部内での交流としては、技術スタックが近しいチーム同士で知見や事例を共有したり、基盤を作っているもの同士でAPIインターフェースをどうするべきかを相談したり、輪読会を開催したりといろいろあります。また、毎週本部全体で「WinSession」を開催しており、各チームでの学びを共有をしています。
また、重要度の高いプロジェクトが始まった場合は本部のグループ間でメンバーを派遣することもあります。部としてはプロジェクトの進行スピードを上げられる点が嬉しいですし、メンバー観点では違うチームで開発することで多くの学びを得られる点でメリットがあると考えています。
他部門との連携でいうと、共通サービスという性質上、本当にたくさんの交流があります。各プロダクトが基盤に求められていることと基盤としての在りたい姿を擦り合わせつつロードマップを定めていきます。セールス、カスタマーサクセス、カスタマーサポートなど、ビジネスサイドのメンバーとの定例ミーティングも実施することで多角的な情報を得られるように工夫しています。
各方面とのディスカッションをしているので、社内の色んな人とのつながりができる点は楽しいポイントだと思います。
ー「共通サービス部」にはどんな人が向いていると思いますか?また、どんな人だと楽しめる環境でしょうか?
共通サービスで作る基盤は、本当に数多くのプロダクト/マイクロサービスから利用されているため日々の改善1つ1つが大きな影響を生みます。そのためインパクトのある課題解決にモチベーションを感じる人は向いていると思います。
また、物事を論理的に考えて情報を構造化したり、理路整然とした美しいルールや仕組みを整備することに関心がある人も価値を発揮できると思います。
例えば、マイクロサービスを設計するにあたって、責務をどう分けるかは一番重要な命題になります。社内の開発者が 容易かつ誤用せず APIを利用するためには基盤のAPIインターフェースやドキュメントが整っていることも求められます。そういった議論を前に進められる人が活躍していますね。
その他、シンプルにリクエスト数も多いのでパフォーマンス改善を楽しめる方も向いていると思います。
ーキャリア志向の面ではいかがでしょうか?
やはり大規模なプロダクト群を支える基盤のアーキテクチャを設計する機会があるのは魅力的なポイントです。
マネーフォワードは、事業をより成長させるために創業当初モノリシックに作られていたシステムをマイクロサービスへ分割していく転換期を迎えています。基盤のあるべき姿をゼロベースで定義し全社へ浸透させていく必要や、プロダクトを平常運転させながら新しいアーキテクチャにマイグレする必要があり、アーキテクトとして大きく成長する機会があると思っています。
また、エンジニアリングマネジャーとしてチームの成長を支えていく過程で、技術・マネジメントの両面で成長をしていきたい人にとっても絶対に楽しめる環境だと思います。
ー共通サービス部の今後の展望について教えていただけますか?
改めてにはなりますがここ2年ぐらいで、BtoB SaaSのプロダクト数が急増し、様々な課題が顕在化してきています。
一方、「共通サービス部」としては、その課題を解決していく機会が増えたということでもあります。
体制の組み直しや採用強化により、取り組みたかった課題により注力していける環境になりますし、よりスピード感を持って開発を推進していけると思っています。
組織的な話で言うと、部長という役割の中で各メンバーの成長への貢献を軸にしていきつつ、組織・プロダクトの成長を加速させていきたいと思っています。
最後に「共通サービス部」に興味を持ってくれた方に向けてコメントをいただけますか?
MFBC-CTO室、そして共通サービス部では、会社が急速に成長している中で、難しい課題が多い一方、様々なチャンレンジの機会を提供できると思います。
このタイミングでしか体験できない環境ですので、その点に興味ある方はぜひ、カジュアル面談等でお話しましょう。
メガベンチャー、そしてグローバルテックカンパニーへと成長しているマネ―フォワードでこそ体験できる、挑戦的な環境の中で一緒にチャレンジできると嬉しいです。
ぜひ一緒に挑戦していきましょう。
編集後記
連載vol2は、いかがでしたでしょうか?
多岐にわたる活動で、「マネーフォワード クラウド」全体の価値を高めている「共通サービス部」の魅力について、お伝えできていたら嬉しく思います!
もしご興味を持っていただいた方がいれば、以下リンクからのエントリーをお待ちしています。
■共通サービス部 求人