支援を途切れることなく行っていくことが在宅生活の安心につながる。リカバリーだから繋ぐことができる支援のバトン。
こんにちは!人財企画・原口です。
先月から気温がぐっと上昇し、東京では桜が見頃を迎えました(*^^*)
何かと心が浮足立つ季節ですが、気温変化も多い季節なので気を引き締めていきたいですね!
そしてリカバリーのInstagramアカウントでは、訪問看護師・リハビリスタッフに興味を持っていただいた方が具体的に働く姿をイメージしやすいように、「スタッフの持ち物紹介企画」を発足いたしました^^
新人スタッフから役職者まで、各職種のスタッフが実際に訪問に持っていっているアイテムを写真でお伝えしています!
よりリアルに訪問看護ステーションでのワークスタイルをイメージできるかと思いますので、スタッフブログと併せてチェックしてみてくださいね。
1.引き継がれた代表取締役の想い
新生活の始まった方も多い4月ですが、リカバリーにもたくさんの方がご入職されました。
そして訪問看護ステーション リカバリーも新体制となり、代表が大河原から柴田に引き継がれました。
今回は、新たにリカバリーの代表取締役社長に就任した柴田の挨拶からスタートです!
代表取締役社長の変更や新部署の設立、そして今年度もたくさんの新規出店が控えています!
リカバリーの一員という意識をもって、一人ひとりが働きやすい環境づくりに貢献していきたいですね(*^^*)
2.支援を途切れることなく行っていくことが在宅生活の安心につながる。リカバリーで繋ぐ支援のバトン。
今月は小平事務所からの理念共有です。
小平事務所はベテランスタッフと若手スタッフが互いを支え合いながら地域の在宅医療を支えています!
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私達は「もう一人のあたたかい家族」という理念から、利用者様とそのご家族が、安心して生活が継続できるよう、支援を途切れることなく行っていくことを考えております。
今回ご紹介するのは、2024年1月に新宿の利用者様の小平への転居に伴い、地域をまたいでリカバリーとして支援を継続している利用者様についてです。
新居では、広くなった分移動距離が増えたことで、利用者様の生活パターンが大きく変わり環境・サービス調整が必要でした。同じプランを継続していく難しさを感じ、現在も解決に向けて取り組んでいる状態です。
病歴は4年前に頚椎後縦靭帯骨化症の手術を行い、両側頭葉の脳梗塞と陳旧性のラクナ梗塞がみつかった後、リハビリ病院を経て自宅で過ごしていました。そして2年前に歩行困難になったことから往診とリカバリーの訪問看護が導入されました。
また、認知症の診断はされていないですが認知力の低下が認められ、易怒的なところがあります。その時の機嫌によっては介入に拒否的になることもあります。
新宿事務所では訪問看護のみを利用し、他で訪問リハビリをしていましたが、小平市への引っ越しに伴いリハビリもリカバリーで介入していくことになりました。
現在小平では週2回ずつ看護とリハビリが介入しています。
介入するにあたり、ご本人より「家を歩いて移動したい」「シャワーではなく浴槽にちゃんと浸かりたい」と話しがありました。
奥様からも「もう少し歩けるようになると嬉しい」「安全にお風呂に入れるといい」と聞かれました。
自宅内の歩行練習をすることで身体機能の維持・向上ができ、介助者の負担を減らせる、また、清潔に保つことで皮膚トラブルなどなく快適に過ごせると考え、介入目標を「歩行移動」と「入浴」に設定しました。
まず「歩行移動」についてですが、前住居よりも新居は広かったため、移動距離が⻑くなりました。一方で利用者様は日中ベッドで過ごすことが多く、長距離を手引にてベッドからリビングまで歩くと疲労感の訴えが聞かれました。
また、引っ越し先の家には手すりがなく環境調整が必要でしたが、元住居と同様に手すりをつけようとすると廊下幅と寝室が広いため良い動線がなく、歩行器を導入しました。
使用初日は歩行器の使用に不慣れであり、「やり方をちゃんと教えてくれないとわからないよ」と怒る場面もみられましたが、元々手すりで歩いていたこともあり二回目からは安定して歩けるようになりました。
次に「入浴」についてです。
新宿に住んでいたときは週に1回訪問入浴を利用していましたが、清潔ケアの拒否があり入浴できない時は清拭にて対応していました。
小平でも同様にシャワーではなく浴槽に入りたいと希望が聞かれました。そのため浴室の環境整備が必要であり、扉の変更と手すりの設置を提案しました。
その後、工事を行い、扉は一枚戸だったものをジャバラにすることで、シャワーチェアを置けるようになりました。
設置後、実際に手すりがついてから初めて入浴動作の練習を行った際は本人の不安感があり、この日は浴槽の縁を跨ぐ直前まで行えました。設置前に手すりがない状態でも軽介助にて跨ぎ動作はできていましたが、女性の介助者では転びそうになったときに不安だとまだ入浴は実施できていない現状です。
今後も気持ちを聴きながら、利用者様が安心して入浴できる環境を調整していきます。
現在は利用者様の目標に向かって介入している途中ですが、「もう一人のあたたかい家族」として、利用者様とご家族の希望を安全な方法で実現したいと思い介入したことは、理念につながると感じました。
また、小平は東京郊外の中心に位置し、国立精神研究センターや多摩総合医療センターなど多摩地区の中核となっている病院があります。都心から転居されてくる方も多い土地柄で、今までも渋谷や中野、練馬から移られてきた利用者様がいます。「転居後もリカバリーで見てくれるのがありがたい」とお言葉をいただくことも多く、地域をまたいでリカバリーとしてもう一人の家族としての途切れない支援ができることが強みだと感じました。
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途切れることのない支援は在宅医療を必要とされる方の安心材料の一つにもなりますね。
事務所は違っても同じ「リカバリー」だからこそ細やかな情報共有や、実際に訪問していたスタッフからのアドバイスを得ることができます。
リカバリーが今回の利用者様にとって、新しい生活の不安をどうやったら解消できるのか一緒に考えられる存在になれたことが嬉しいですね(*^^*)
リカバリーでは夏に向けてお仲間を募集しております!
体験同行や説明会も随時行っておりますのでお気軽にお問い合わせください♪