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教育

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教育に関する話題をまとめています。
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記事一覧

ノートかワークシートか

ノートとワークシートの特徴学校の授業では,ノートやワークシートを使うことが多くあります。それぞれどのような特徴があるのでしょうか。 ワークシートは,予め教師側が問題や図を印刷し,それに従って授業を進めるプリントです。生徒は,自分で書かなければならない量が減るというメリットがあります。 一方で,ノートは真っ白な状態から自分ですべて書かなければならないので,自由度は広がりますが,図を写すなど作業量が増えるという特徴があります。 書かないと記憶に残らないのかノートのほうが手を

大学入学共通テスト 「情報」のサンプル問題

令和4年度から、高等学校の学習指導要領が新しくなります。それに伴い、大学入学共通テストでも、令和7年度の試験から新学習指導要領に対応した問題が出題されるそうです。 大学入試センターは、情報のサンプル問題を公開しています。情報でどのようなことを扱うのか、よく分からなかったので、とりあえず問題を解いてみました。 サンプル問題はこちらからダウンロードできます。 ※ちなみに、共通テストでは、すでに「情報関係基礎」という科目を実施しているそうです。受験者数が少ないので、あまり知ら

皆勤賞に関する議論

皆勤賞は、学校や職場などを一日も欠席・遅刻・早退をせずに登校した生徒に送られる賞です。今回は、学校における皆勤賞について書きたいと思います。 学校は、1年間あたり約200日の出席日数が設定されていますので、健康に毎日登校できることは、率直にすごいことだと思います。 皆勤賞として、賞状や筆記用具、図書カードを贈呈してる学校もあるみたいですね。 しかし、皆勤賞の制度を設けることによって、 「学校に毎日休まずに来ることが偉い」 という考えを植え付けているのではないか、と批

GIGAスクール構想の向かうべき方向

今回は、GIGAスクール構想について書きます。GIGAスクール構想の目的は、学校において、生徒一人ひとりが端末を持ち、子どもたちの学びを個別最適化することです。 GIGAスクール構想が実現すれば、生徒の力を最大限に引き出すことができるそうです。 1.ICTのメリットでは、ICTを導入すると具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。 例えば、自分専用のタブレットやPCが使えれば、調べ学習やプレゼン、興味関心・学習習熟度に合わせた学習、グラフの作成など、学習の幅を広げる

いじめにどう対応するか。

学校の課題の1つに、いじめがあります。 どのようにすればいじめが減らせる、無くすことができるのでしょうか。 1.いじめの定義「いじめ」は、いじめ防止対策推進法という法律の中で次のように定義されています。 第二条 この法律において「いじめ」とは、児童等に対して、当該児童等が在籍する学校に在籍している等当該児童等と一定の人的関係にある他の児童等が行う心理的又は物理的な影響を与える行為(インターネットを通じて行われるものを含む。)であって、当該行為の対象となった児童等が心身の

学校と学習塾 それぞれの役割

今回は、学校と学習塾について書きます。 学校の役割は、主に2つ。教科指導と生徒指導です。 教科指導は、国語、数学などの勉強に関すること。 生徒指導は、社会的資質や行動力を高めることを目的としており、自己実現をするために必要な能力を養う教育活動です。 一方、塾の役割は教科指導(進路指導)です。主に勉強のことを指導します。 このように考えた時、素朴な疑問が浮かびました。 学校で教科指導を行っているのに、学習塾は必要なのか? という疑問です。 学習塾が必要だというこ

社会的・職業的自立について

今回は、社会全体の課題である若者の「社会的・職業的自立」、特に、その課題に対する学校の役割について考えようと思います。 義務教育を終えたあと、高等学校、大学、専門学校、などの学生時代を終えると就職するのが一般的です。(もちろん、このルートに当てはまらない人も多く存在しますが、ひとまず、「学生時代→就職」というルートを仮定します) キャリア形成について課題となっているのは、就きたい職業に就けないこと、非正規雇用の割合が多いこと、就職したとしても自分に合わない職業だと感じ、す

不登校

今回は、不登校について書きます。 学校に行かない状態を表す言葉は、かつて「学校ぎらい」や「登校拒否」といった言葉が使われていましたが、現在は「不登校」で統一されているようです。 「学校ぎらい」、「登校拒否」は、学校に行かないことを肯定的に選択しているようなニュアンスがあります。しかし、なかには学校に行きたくても行けない子どもが存在することを踏まえ、「不登校」が使われています。 1. まずは定義から「不登校」の定義から見ていきましょう。文部科学省は「不登校」について 何

部活動について考える。

今回は、部活動について考えてみようと思います。 中学校、高校と多くの人が経験してきた部活動。学生時代の部活経験は、1つのアイデンティティーとして語られることがあると思います。 読者の皆さんは、部活動に対してどのようなイメージをもっているでしょうか。「キツかったけど、楽しかった」「青春そのもの」というように、肯定的なイメージを抱いている人もいれば、否定的なイメージを抱いている人もいるかもしれません。 1.ブラック部活そんな部活動ですが、最近「ブラック部活」という言葉がある

【宿題は誰がために】

1.宿題は好き?嫌い?今回は、宿題について書きたいと思います。 突然ですが、質問です。読者の皆さんは、宿題が好きでしたか? ・・・。宿題が好きで好きでたまらない!という人は少数派だと思います。 宿題の量や出し方は、学校や先生によりけり、だと思いますが、中にはとても膨大な量の宿題を出す先生もいます。 また、塾に通っている人は学校の宿題だけでなく、塾からも宿題が出されることも。 学校や塾の先生が宿題を出すのだから、きっと宿題をやることで成績が上がるに違いない・・・という