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noteデビューで、プロフィールを書いてみました。

こんばんは。
興味を持っていただき、ありがとうございます(笑)

ムード・ミュージックや、
古い映画の音楽(サウンドトラック)等の
解説の執筆から、復刻盤の企画制作などで
活動している磯崎英隆です。

オーディオパークにて依頼を受けて製作させていただいた『Mganga!』演奏)Tak Shindo です。
「Tak Shindo」氏は、アメリカの作編曲家として、
多くを1950年代から60年代にかけて活躍した
日系2世のアメリカ人で、彼のレコード作品を復刻させていただきました。
本来なら全4枚の企画だったのですが、事情で写真の1枚のみになり、
アメリカに住む氏の一族に配られただけになりました(未発売)。

私にとっての「幼少〜少年時代」の背景は、
昭和40年代後半から昭和50年代でした。
テレビ、雑誌など、マスコミからの情報は狭く、
ほとんど一方的な時代です。

例えばヒットチャートに上がっている音楽を聴いても、
そこに好みの音楽を見つけられず、
「他の音楽も聴いてみたい」と感じ、
近所のレコード屋さんへ冒険しに行ったり、
父親の買ったラジカセでラジオを聴いてみたり、
『学研の科学』という雑誌の付録にあった「鉱石ラジオ」を使って、
深夜のラジオ(多分、在日米軍向けに放送されていたFEN)を
聴いておりました。

早い話が、みんなが聴いているという理由の(流行の)
音楽には関心がなく、自分のお気に入りの音楽を
“発見して楽しみたい” という動機
に喜びを持っていたのです。

ビクター音楽産業(VIP-2406)
子供の頃に近所のレコード屋さんへ友達と行って、店員にかけてもらってから
決めて買った当時の新譜。
多分、まだ6歳頃です(苦笑)
家に帰ると、このジャケットの絵が恥ずかしくなって、破り捨ててしまいました。
レコード盤だけで楽しんでいたものの、数年前に中古で再購入したのが、
この写真のものです・・・

後に色々ありまして、
芸術を発見する楽しみというのは、自分の生まれる前の
「過去の時代」へ向きました。
1950年代、1960年代の映画音楽を中心に、
メロディーの綺麗な音楽が沢山あることを発見します。
でも、映画音楽にしても、洋楽のオールディーズにしても、
作品は膨大にあるのに、
取り上げられるのは、いつも決まって似たような作品ばかりです・・・
『エデンの東』ヴィクター・ヤング楽団、
『第三の男』アントン・カラス、
『慕情』フォー・エイセス、
『誇り高き男』スリー・サンズ・・・など。

これはラジオ番組でも、復刻版のレコードでも同じでした。
結局は昔の「流行りもの」ということで、
流行作品以外の情報収集は、
中古レコード屋にある昔のレコードの“現物”か、
“マニアックな曲のかかるラジオ番組”になりました。
1980年代も中頃になっておりましたから、
世はバブル時代です・・・昔のアナログ・レコードでも
珍しいものにはプレミアがついて、
ボロボロのシングル盤でも、1枚で数千円、
数万円もするようなのが店の壁に飾ってあり、
それを見ては、ため息をついていた中学・高校生時代でした(笑)


東京芝浦電気(7P-149) 昭和34年7月発売
アメリカ映画『リオ・ブラボー』の中で流れた不気味なムードの曲。
高校生の頃に中古レコードで入手しています。
映画は同時期に、深夜のテレビで放映していたのをビデオ・テープに録画して
鑑賞しました。ここでリッキー・ネルソンを知って
彼の中古レコードも探すようになりましたが、高価だったので
なかなか手が出ませんでした(苦笑)


キング・レコード(CEB-105) 発売時期不明。
アメリカのミュージカル映画『王様と私』のサウンド・トラックです。
デボラ・カーの歌う「シャル・ウィ・ダンス?」他、収録。
とてもメロディーが綺麗で何度も聴いてました。
後に日本盤のCDも取り寄せ購入したのですが・・・


日本ビクター(M-1033) 昭和37年11月発売。
中学3年生の時に、横浜は関内にあったディスク・プラザという
中古レコード屋さんで見つけて大喜び!
2千円しました。
でも、これは復刻版なんです・・・ 


日本ビクター(FON-1008) 昭和36年10月発売。
もちろん、まだ生まれてないので、中古レコードで入手しています。
この手のものは、ラジオでも、まずかからない作品でした。
『恐怖のテーマ』といっても映画の曲ではないんですね。
情報は皆無なので、現物のレコードを入手してみるしか方法は無いのです。

一方、“マニアックな曲のかかるラジオ番組”を探すために、
近所のコンビニへ行っては(当時あった)FM情報誌を買い求め、
週刊番組表を細かくチェックし、
早起きしたり、夜更かししてカセットテープに録音していました。

FM情報誌には、
『FM fan』(共同通信社)、
『週刊FM』(音楽之友社)、
『FMレコパル』(小学館)、そして
『FMステーション』(ダイヤモンド社)がありましたが、
当時のコンビニ(セブンイレブン)で買っていたのは
後者2つのどちらかです。
特集記事によって決めていました(笑)


高校生の頃に買った『FMステーション』と『FMレコパル』は
ほぼ全部捨ててしまい、どっかに紛れていたのだけ、少し残ってました(笑)


上の写真の一冊ですが、この特集『音の原盤から新盤なみに音を蘇らせる男』では
アメリカのキャピトル・レコード (Capitol Records) で
1947年1月から、カッティング・エンジニアとして約40年のキャリアを持つ
という「アビーおじさん」の仕事が写真紹介されていて、
当時高校生の私には衝撃的だったのを覚えています(笑)
モノクロ5ページだけですけれど・・・中身は著作権上
お見せ出来ずゴメンナサイ・・・

マニアックな曲のかかるラジオ番組といっても、
各曲を詳しく説明するようなスタイルではなく、
何位曲かをいっぺんに流し、
後で曲名とアーティスト名だけを
まとめて読み上げる形ですから、番組全部を
カセットテープに一旦録音し、翌日にでも聴きながら
「お気に入り曲」を発見して、
その部分だけを別のカセットテープにダビング(コピー)編集して
集めてました。

ラジオ放送であるが故に、電波の雑音が入ったり、
曲も全部がかからず、
途中からフェードアウト(だんだん音を小さくして消える)して
次の曲の頭が重なったり、
曲の中間が省略編集されていたりもして、
そのように全部聴けない曲は、中古レコードにて
入手しようと試みる訳です・・・けれど、
まず見つからないか、発見しても買える金額でもなく・・・

時を同じくして、
アナログ・レコードに代わるものとして、
CDが普及し始めて来ました。
エフエム東京で、声優の神谷明さんがDJをしていた番組に
ハガキを出したらCDプレーヤーが当たったことで、
高額な中古レコードを探すのをやめ、
続々と復刻される復刻版のCDを買うことにしました。
1986年の話です。

最初は近所のレコード屋さんのカウンターで
「総合カタログ」を見せてもらって注文していました。
3年間位はカタログごと買って調べては
復刻版のCDを購入していましたが、それでも、
やはり流行ものが中心でしたし、カタログも分厚くなって
1万円を超えるようになったため、残念ながら
カタログを買うのをやめました。

それで、渋谷・新宿辺りの大型店に出向いては、
輸入盤も含め、マニアックな作品の入ったCDを探すものの
見つけられず、店員さんに尋ねれば
「(ジャンルの書かれた)その辺になければ無いです!」と
冷たく言われることが続き、
気がつけば、
また中古レコード屋にて捜索を続けていました・・・(笑)
1990年代の東京都内には、
輸入盤の中古レコードを扱う専門店が激増し、
それらの店の店主や店員は誰もが詳しくて、
話をすることも含めて楽しいひと時でした。

1990年代も後半、海外の中古レコード屋さんからも、
エアメールのカタログをもとに、
通販を使った中古レコードの購入も増えたことで、
掲示板を兼ねたホームページを開設し、
海外に住む中古レコード愛好者たちとの
情報交換が広がりました。

1950年代、60年代当時の日本で
紹介された海外の作品は、ほんの氷山の一角であって、
まだまだ未知の作品も膨大にあったことを知ります。
ですから、過去の自分が望んで体験したような
「沢山の未知の作品と出会える機会を提供したい」
と思ったことから、
活動を始めさせていただくことになりました。
作品を知るための資料や考察など、
付加価値も合わせて提供することで、さらなる楽しみも
感じていただきたいと思っています。

もちろん、この間にも(書ききれない程の)色んな
出来事があってのことです。
新卒から複数のブラック企業に入ってしまい、
散々な目に遭いながらも、他人の心をみてきたり、
それなりに感じて来たことも色々ありますが、
「あなたも、私も、お互いに良い」の精神で、
互いに前進・発展していかれるような
活動でありたいと考えています。

お読みくださり、ありがとうございました。
そして、よろしくお願いします。

磯崎英隆

追記:私のサイトの一つ
日曜洋画劇場のエンディング・テーマ (So in Love) が流れ出した頃
『レコードのムード』ブログ編

での「開設者紹介」です・・・ 
もし良かったら御覧いただけると嬉しいです。

https://gloomy-sunday.com/introducing-the-founder

他に、以下2つのサイトも合わせて、よろしくお願いします。

『レコード・ミュージック』貴重なヴィンテージ作品を当時の音で!
https://record-music.com/

『懐的音館』過去のミステリアスな音の冒険
https://edison-international-records.com/

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