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たとえ彼がこの先どの国で生きる事を選んでも。

これまで国の言いなりだった日本人達が長い時間と犠牲を払いながらやっと手に入れた権利が選挙権で、民主主義というシステムだ。

それを放棄するという事は、私達が住んでいる日本が今後どうなろうとどうでもいい。子育て支援もなくなってもいい、少子化になってもいい、老人世代に向けた政策ばかりになっても良いという事だ。

とはいえ私も若い頃は選挙にいかない大人だった。
独身で子供もいなかったし、政治とか日本で暮らすという事に対しての当事者意識がまるでなかった。

ただめんどくさいとか色々あったけど、一番は「分からない」という事だ。

どこに入れても一緒、政策とか分からないし。

でも今はTwitterを調べれば政党や選挙についての情報は溢れている。自分なりに調べた結果、自分が良いと信じるものを見つける、ただそれで良いのだ。それがたとえ選ばれなくても。

選挙は内容だけに意味があるのではない。
一番重要なのは「どの世代か多く選挙に参加しているか」だ。

政治家が大切なのは一にも二にも選挙だ。私達子育て世代、若い世代は圧倒的に数で負けている。
それなのに選挙に行かなければ、もう私達の暮らしやすい日本は無いに等しい。
老人世代に向けた政策をした方が票を取れるなら当然老人に有利な政策をするに決まっている。責任は政治家にだけあるのではない。国民一人一人の当事者意識の薄さにあるのだ。

あと3、40年もすれば老人の仲間入りなのでそれを待つという人もいるだろう。

でも、息子達の世代はどうなる。これからもっと若い世代が減っていき、益々生きにくくなる事は避けられない。

政治家でもない多くの日本国民がそれを唯一どうにかできるとすれば、もう選挙しかないのである。

私は香港の雨傘運動をテレビで見ながら、自国を取り戻したいという香港の若者のパワーはすごいと思った。
それをさらに上回る中国という国の力と非情さに恐怖も感じたが、これが日本なら匿名のネットで講義しながらも何となく風化されていってしまうのだろうなと思った。ここまでの強い思いを自国に対して向けられるのか自分含めて不明だ。

仮に(ないと願いたいが)徴兵制が復活する事になるとすれば、私は息子を守る為に武装して他の全てを丸ごと犠牲にして、戦えるだろうか。
未来そうならない為にも、常日頃から選挙に参加する事は重要だ。

昨日30日、私達は三人で選挙に行った。
しかしその前日、旦那が突然選挙に行かない等と言い出した。現実他にやる事は沢山あったのだけど、それでも私が選挙に行かないという選択肢はなかったし、政治に参加する権利を放棄するなんてあり得なかった。自分の選んだ男が選挙すら行かない無責任な40歳だなんて、情けなくて目眩がした。(大袈裟でも何でもなく)

上記に書いてある事を何倍もネチネチした言い方で責めた結果、無事みんなで行けたので良かった。(めでたしめでたし!)

また、やはり息子の事を考えると家庭で政治のニュースについて議論したり選挙に参加する親の姿勢を見せておいた方が良いかと思う。

グローバルな生き方を目指す為に自国の文化、歴史は教えて行きたいと思っている。だがそれと同じように、自国の問題点や傾向について最低限は語れる人間になってほしい。

なぜなら海外の人は自国についてよく語れる人が多いからだ。そして同じレベルをこちらにも求めてくる傾向にあるが、自国のことを説明できない日本人はとても多い。これでは対等な関係を築くのが難しい、つまり端的に言えば「ナメられる」


以前きゃりーぱみゅぱみゅが政治についての意見をTwitterに書いたら炎上した。


芸能人が政治のことを語るな、素人が政治のこと知らないくせに。

そう言う自称政治通の奴らは一体どれだけ高尚なレベルで政治を語っているのだろうと思う。
政治について何も知らない素人?じゃあ政治のプロって何なのだ。それはもはや政治家という事になるが。政治は政治家のものだけではない。みんなのものだ。
日本に住んで納税している芸能人が政治について語ることの一体どこに問題があるというのか。
そしてどのレベルから、政治について語っても良い権利を得るのか、全てが不明瞭だ。

政治を語っていいレベルなど存在しない。なぜなら政治に対する思想は自由で、そこに正解はないからだ。

女性が選挙に参加できるようになってからまだ100年経っていない。
女が政治について語ると(特に芸能人)すぐにその口を塞ごうとする者が現れる。
個人的には芸能人の方にどんどん政治について語ってもらいたい。選挙を呼びかけてほしい(今回あった。素晴らしいと思う)

息子達世代、少しでも生きづらさが軽減されている事を願う。










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