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男の子の学力の伸ばし方

こちらを読みました。

脳科学的に、女の子は右脳と左脳が早くからバランス良く育つのに対して男の子は右脳ばかり先に発達し左脳は遅れる

「10歳の壁」「小4ショック」この辺りで個々の学力の差に拍車がかかる。

まずは徹底した基礎の習得とステップ学習。
いわゆる
「頭を使わずに問題を解く力」
「手を使って解く力」
「反復学習」

応用力を求める前にまず徹底した基礎学力の構築。

百ます計算や公文学習も絶対的基礎力をつけるのに効果的

家庭力

小学生では頭の良し悪しより、
家庭での過ごし方が学力に差をつける=家庭力の差
整理整頓、姿勢、鉛筆の持ち方などしつけレベルのことができてない。

男という生き物はプライドが高く傷つきやすい。それは子供とて例外ではない。

特に男の子を否定するような言い回しはNG
良いところをいかに「認めて」あげるかを考える
あれこれ指示、命令するのも自尊心を傷付け、反抗心へと変えてしまう傾向にある

ー失敗させる、ひたすらトライ&エラーー

女の子よりも男の子は失敗経験をしなければ「この方法がダメ」ということが分からない。

親が「こうしなさい」と言うよりも失敗させたほうが良い。男の子は失敗からのリカバリーが非常に早く復活しますから心配いらない。
これは先日感想を書いた「さかなクンの一魚一会」で、まさにさかなクンのお母様が実践されていた事だ。幼き日のさかなクンの“失敗する→学んで自分の力”にするという流れから見てもかなり信憑性が高いと思われる。

故に「やり方」や「答え」は直接教えない事。
男の子が成長するのは「大変だったけど自分でやり遂げた」と実感した時。
親はなんでもやらせてあげる度量の大きさが必要。

一方で男の子はハマりやすいけど飽きやすい。
自己表現が苦手でもあるので「他のことがしたい」と思っていえも言えない。その代わり足バタバタさせたりよそ見したりと集中できてないサインは見える。
親はそれを見つけたら注意して無理矢理させるのではなく、別のことや休憩を挟むことで再びハマる事がある。
これは勉強でも遊びでも通じるものがあると思った。


女の子が順調に階段を一歩ずつ登っていく横で、男の子は踊り場でいつまでも足踏みしている…これは良くある事で、そんな時に否定的な言葉を投げつけてはいけない。
踊り場での一見無駄な時間は、後で大きな伸びしろとなる可能性がある。


ー男の子の学力を伸ばすー

ここから少し具体性が上がる。

0〜10歳 土台を作る
まず学力を上げるには土台を作る必要がある。
例えば算数なら足し算引き算引き算掛け算の計算の基礎について、ひたすらスピードと精度を上げる事。そして同時に集中力を鍛える時期でもある。

10〜13歳 知識期
この時期に公式を一つでも多く理解したり、国語の読解問題を解いたり言わば「詰め込み学習」
「大学受験の結果は中2までで決まってしまう」という言葉があるように、土台を作ってそこに知識を詰め込むのはせいぜい13歳まで。

家庭でできる学力アップの遊び

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中央に軸となる要素を書き、そこから関連する事柄を派生させていく。できるだけ多くの「点」を書く事で教科の垣根を超えてどうやってそれらが繋がるのかを考える事ができる。

ここからは簡単に↓
●男の子にはやる気スイッチは備わっていないので勉強に関してはルーティンを決めさせて習慣づける
●整理整頓はできなくて当たり前
●読解力、すなわち国語力は全ての教科に必要。家庭での会話や読み聞かせなども効果あり
●普段から子供の意思決定に親が関わらない。「ほらね、お母さんの言った通りでしょ」と念を押すのは最悪。失敗した後でアドバイスするのはあり。
●男の子はリビングで勉強させる

などなど、純粋に、そうなんだ〜と思うところが多かった
2歳の息子にはまだ早い内容がほとんどだったが、近い将来に備えこれを心掛けておくだけでも親のストレスも減るし効率的に学力を伸ばせるなら知っておいて損は無いと思う。

また、やはり公文はやろうと思った。

ちなみに、著者の富永雄輔氏は性差にフォーカスした学習方法を塾経営の経験と脳科学の観点から書いている。決して男女差別主義者などではない。

男女で脳の構造が違うのは当たり前なので、男の子には男の子に合った学習方法があるのも納得だと思う。

小学生に入る前までに読んでおきたい一冊でした。

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