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折々のチェスのレシピ(146)
この局面でこの一手という手を検討してみてください。
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黒はルーク取りを掛けられている局面です。黒は自分に詰み(メイト)は当面ありません。いくつもの選択肢が存在します。dファイルのポーンもかなりいい位置にいます。さて、なにが最もいい手になるでしょうか?
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取られる可能性があるルークを相手のルークに当てるのが最善手だとほぼ言い切れます。他にも黒は勝ちに至る手はありますが、白のルークがどちらに逃げてもただ逃げるだけです。どちらに逃げても黒としては継続手があるのですが、今回はそれは考えていただくとして、なぜルークを当てて交換を促していくかの裏にある考え方に焦点を当てます。
すでに優勢から勝勢の黒にとって、相手の駒が少ないほうがより有利な展開に持ち込みやすいからです。自分が優位に立った時には、相手の駒を減らす方向で指すことが勝ちに近づく指し回しであることが少なからずあります。
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