折々のチェスのレシピ(329)キャスリング考
もしキャスリングをするのであれば、序盤のかなり早い段階でそのの選択肢を残しておかないといけません。
黒は上の局面でキャスリングを目指したのかもしれませんが、もう手遅れになっています。
次に白からf4と来るのは自明なことです。逃げ場所はひとつです。
その後、e6のポーンを捌かれてしまいますが、このポーンをどちらのポーンで取ったとしても、黒がキャスリングをする可能性はほとんどなくなります。
キャスリングは絶対にしなくてはならない選択肢ではありませんが、しかし、序盤早々にキャスリングの選択肢を失った時点で、駒組みが相当に窮屈になってしまいます。できることが減ったということは、逆に相手はできることが増加したことに通じます。
序盤は、できればあらゆる選択肢を残した状態のまま、中盤に向かいたいところです。
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