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折々のチェスのレシピ(110)
これまでに何度も、クイーンを早繰りし端に近いファイルに置いておくと餌食になる可能性が高い例はご紹介してきました。
では、下の局面はどうでしょうか。
![](https://assets.st-note.com/img/1690107913907-IsX3z02B6Q.png?width=800)
まだ数手ずつしか指しあっていませんが、すでに黒が勝勢ともいえる駒組みになってしまっています。なぜかといえば、
![](https://assets.st-note.com/img/1690108008960-D7nJ7Mnfbl.png?width=800)
こうされると白はクイーンを、
![](https://assets.st-note.com/img/1690108040779-xkmzztB2tb.png?width=800)
d1に逃げるしかありませんが、
![](https://assets.st-note.com/img/1690108070277-eIEI9kWYI8.png?width=800)
次に黒はこのように嵩にかかって攻め立ててきます。
白がなぜこんなに不利な局面を招いてしまったかというと、まずはセンターポーンを軽視していることが挙げられます。次いで、
![](https://assets.st-note.com/img/1690108258211-66XbwSjwVD.png?width=800)
ここでクイーンを使ってチェックを掛けにいった手が悪いです。これによって先ほどの局面を招いてしまっています。ここでチェックを掛けられたとしても、黒はBe6と手順の中でビショップを活用できますから、白は黒の駒組みを手伝っているだけです。相手にとって痛くも痒くもないチェックを掛けても仕方がないばかりか、単に自分を劣勢に追い込むことになってしまっています。
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