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折々のチェスのレシピ(100)
ある程度、お互いに駒組みが終わったら、その後はセンターを制した方がその一局を制する可能性が高くなります。
下はよくある局面だと思います。
![](https://assets.st-note.com/img/1688816724426-5W45RhoW3y.png?width=800)
黒としては白がキャスリングをする前にセンター付近の駒を捌きたいところです。それでは、ということで、崩しにいってみます。
![](https://assets.st-note.com/img/1688817454858-a5NsYwYNUy.png?width=800)
同ポーンと取ってくれればいいのですが、
![](https://assets.st-note.com/img/1688817496897-tTVjtVQyjy.png?width=800)
aファイルのポーンをクイーン取りに当てられると、黒はやや嫌な形になってしまいます。
ということで、第1図の局面でセンターを崩しにいくのは無理筋だということがわかります。ではどんな手がよかったでしょうか。
![](https://assets.st-note.com/img/1688817554199-1tvzFjBEcl.png?width=800)
g4という手があることを覚えておいても損はないです。
![](https://assets.st-note.com/img/1688817708296-edDisacaYi.png?width=800)
かなり先の展開を念頭に入れた手なので、どういう効果があるのかちょっとわからないかもしれませんが、白のビショップがf4に居座っていると、下は進行例ですが、
![](https://assets.st-note.com/img/1688817767748-WxQUh9Cm5l.png?width=800)
この形にされる可能性があります。すぐにどうこうという局面ではないものの、できれば避けたい形です。これをあらかじめ不可能にしているのが、先ほどのg4です。
急いでセンターを崩しにいくよりも、ずっと効果の高い手筋ですので、覚えておくといつか使えると思います。この手を指せるようになると、将棋で言えばアマチュア五段ぐらいはあると思います。
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