折々のチェスのレシピ(147)
もう序盤は大丈夫自信があるという人も念のためにご覧ください。
指了図においてすでに黒がだいぶポイントを稼いでいます。その理由は主に二つあります。
まず、白が無駄にナイトをb5に跳ばしてきたことです。このナイトに対しては黒は自然な手順の中で押し返すことが可能です。
次に、白が無駄にd3にクイーンを進出させてきた点です。これも黒は手順の中で押し戻すことが可能です。
序盤だからといってただ単に駒組みをしているのではなく、相手の手を咎める形で黒が手を作っていっている流れに注目してください。
後手番の黒は初めから一手遅れるというハンデを抱えていますが、白のまずい手で2手稼いだことになります。これで黒は先手番を握ったのと同じことになります。つまり一手先行していることになります。
指了図で白はすでに手詰まりに陥っています。
ある程度指せるようになると、序盤は既知の手筋で相手の手を見ずに指したりしてしまいがちです。ところが、そこに陥穽があって、相手のミスを見逃したりしてしまいます。序盤はミスの宝庫なので常に相手の手を厳しく評価してください。
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