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折々のチェスのレシピ(66)

黒のこの両取りはどの程度有効でしょうか?

将棋には「両取り逃げるべからず」という格言がありますが、これ、どちらも逃げられてしまわないでしょうか。

黒はこのビショップを取らないと数手でメイトされてしまうので必ず取らないといけません。

ということで、黒の両取りは不発に終わってしまいました。d4のナイトはポーンを取っているのでポイントを稼いだことは間違いはありません。

しかし、h5のナイトが浮き駒になっていたのが黒にとっては痛かったです。第1図の局面において白の駒組みも決していい(最善)とはいえませんが、黒もよくありません。お互いにややミスを重ねていますが、上図の局面からは少し白が指しやすと思います。

将棋では両取りをかければどちらかの駒は取れる可能性が高いですが、チェスにはどっちも逃げる選択肢が働くことも往々にしてあります。両取りをかける際には本当に有効かどうか一旦立ち止まって考えるほうがいいでしょう。


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