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社会の役に立つ・能力を活かす・スピード☚当社の理念たち

こんにちは。
Recept 大島です。

当社にもビジョンやミッション、理念があります。

ビジョン・ミッション
理念

ビジョンやミッションは我々が目指す姿や実現したい世界から逆算したもので、これは決意表明的な要素が大きいです。

理念に関してはどちらかというと戒め的な要素が大きいです。

さて、なにが戒めなのかという話です。

会社設立当初の事業について

この理念を決める前、会社創業期の話です。

現在はDID/VC技術を用いた情報管理ソリューション「proovy」を開発している当社ですが、創業期はカーボンクレジット関連の事業やメディア事業を開発していました。

考えているビジネスモデル自体が破綻しており、それ故にビジネスとして成立しませんでした。
やっている当初は上手くいくんじゃないかと思って営業やユーザー集めをしていたのですが、事業性に問題があるので当然人がついてくる訳もなく。

そういった「人がついてくる訳もない」ビジネスを何とか広げようとして、色々と無理がある論理をこじつけていました。

失敗を経て構想したプロダクトがproovyです。
proovyは私たちの中でも上手くいく確かな手ごたえがあり、周囲の方々からも期待を抱いていただける事業として走り出しています。

今後proovyを進めていく中でももがき苦しむシーンはある(今の段階でも既に何度かあった)はずですが、その中でスペクトルがおかしな方向に向かないようにしたい。そう思い決めたのが

  • 社会の役に立つ

  • 能力を活かす

  • スピード

の三つの理念です。

理念①:社会の役に立つ

まずは一つ目。
これは過去の戒めです。

私たちが運営していた(今も細々と学生インターンが更新していますが)メディアはいわゆる「ペイドメディア=有償で記事を書くメディア」でした。
営業する際にはメディアに出ることで得られる効果を必死に伝えていましたが、こじつけのようになっている側面は多聞にありました。

メディア以外の過去開発していた事業においても、営業する際に「これは御社や社会に役に立つんです」と胸を張って言いきれていたかというと微妙で、なんとか理屈をつけてこじつけている状態でした。

「社会の役に立つかどうか」というのは主観的な感覚なので、一人も余すことなく100%そう思ってもらうのは難しいかもしれません。
ただ少なくとも、提供している私たち自身が心の底から相手や社会の役に立つと思って営業できるものをつくる。(おそらく自分たち自身がそう思えるプロダクトであれば大多数の周囲からもそう思ってもらえるはずですし。)

そう決めています。

理念②:能力を活かす

創業期に考えていたビジネスに関しては、そもそもその領域に対する経験や知見が私たちに全くありませんでした。

カーボンクレジットに関しては私がとあるビジネスコンテストに出すために調べてかじった程度でしたし、メディアに関しては完全に門外漢。

・・・と、ここで一言挟ませてください。
「カーボンクレジットに関しては私がとあるビジネスコンテストに出すために調べてかじった程度」と書いたのですが、コンテストや新規事業案として「大枠を構想して終わり」のものと、実ビジネスとして展開することは全くの別物だと思っています。(実際にそのカーボンクレジットの案自体は50倍くらいの倍率を突破して採択されました。)

これは私自体がもともと前者(大枠を構想して終わり)の方をやっていた中での実感です。ここに関しても今度note書きたいと思います。

理念の話に戻ると、その領域での経験や知識がないと

  • 業界構造を理解できない

  • 他者と自社との差別化要素をつくりだせない

  • 営業時に深いペインをついた話題ができない

といった問題が発生します。

proovyに関して考えると、

中瀬:
エンジニアリングスキル⇒まだ黎明期で情報が少ないDID/VC技術に実際に触れて理解できる、解説できる
開発現場での経験⇒「異なるシステム間のデータを接続する」という類似プロダクトを開発した経験があり、各システムにおけるデータの持ち方の違い等を理解している

大島:
Web3領域への知識、実務経験⇒DID/VC技術は元から理解していた(社内でリサーチペーパー出したりしてた)、分散型技術を事業会社が使う際の苦労や壁を実務レベルで経験している
金融業界への知識⇒eKYCを始めとする本人確認業務にかかるコストや現場のオペレーションを理解している

といったように、中瀬と私に備わっていたスキルや知識経験がよく活きます。
私たちは社会人経験が2~3年程度しかないですが、2~3年でも身につけられたスキルや知識経験は大きな武器になるのだと実感しています。

適材適所というワードがありますが、今後メンバーが増える際にもここは特に重視していきます。

理念③:スピード

これに関しては戒めというよりは、私が起業した経緯と関連しています。

当社は私が中瀬を誘って起ち上がった過去があるのですが、私が大企業をやめてスタートアップ業界に飛び込みたいと思った一番のきっかけは「スタートアップならではのスピード感」に感銘と危機感を覚えたからです。

私が担当していたWeb3領域は概念そのものが新しく、ルールやエコシステムをスタートアップがつくりながら進む領域でした。
スタートアップの方々と知り合い共にプロジェクトを進めていく中で、そのスピード感に衝撃を受けました。

ちなみに私は事業展開として「スピードが早い=正義」とは思っていません。
例えば金融のような規制との見合いが重要で、マス層が利用するサービスに関してはスピードを捨てて安定感をとる選択肢は持続的な成長に寄与すると考えています。

当社としても金融業界との関りが出てくる事業に関しては、長いスケジュール感で然るべき手続きや巻き込みを行いながら進めていく予定であり、スピード一辺倒ではありませんが大切にしています。

スタートアップが大手企業に勝る点として意思決定の早さは大きな要素だと考えているので、ここも大事にしていきます。

まとめ

以上、当社の理念でした。

他社様の理念やバリューと比べるとシンプル(稚拙)なものに見えるかもしれませんが、私たちの戒めや出自が込められています。

今後もこれらの大原則を振り返りながら、各々の能力を活かし、社会の役に立つプロダクトをスピード感持って世に送り出していきます。

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